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「貞観政要」のリーダー学 守成は創業より難し
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | プレジデント社/ |
発売年月日 | 2005/12/02 |
JAN | 9784833417778 |
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「貞観政要」のリーダー学
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商品レビュー
4
9件のお客様レビュー
北条政子と徳川家康も愛読した古典
実質的、唐創業の名君太宗李世民と家臣団の問答を記した本「貞観政要」を底本に、守屋流の解説が付してある。 貞観政要というと、日本では三国志と並んで流布したせいで、人によっては陳腐な感懐を抱く人もいるものと思われる。内容もオール「お約束」の性善説的問答が展開し、退屈な感じがする。韓...
実質的、唐創業の名君太宗李世民と家臣団の問答を記した本「貞観政要」を底本に、守屋流の解説が付してある。 貞観政要というと、日本では三国志と並んで流布したせいで、人によっては陳腐な感懐を抱く人もいるものと思われる。内容もオール「お約束」の性善説的問答が展開し、退屈な感じがする。韓非子が述べたように、君主には必ず逆鱗があるのだとすれば、本書の撞着ぶりに気づくはずだ。そこが、人間性を感じさせない本にしてしまっている残念なところだ。 あと、守屋さんはよくよく三国志の例話にもっていかれるが、少し知識面で貧弱なんじゃないかと思ってしまう。安岡さんのように、もっと広範な中国史を論じて欲しい。
聖熟女☆ミ
貞観政要は唐の二代皇帝大宗が治めていた時代の家臣と皇帝のやり取りをまとめたもの。トップの心構えを学ぶのにこれ程の名著はない。
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貞観政要は、唐王朝の二代目 太宗李世民626〜649年のお話。帝王学、トップの心得をまとめたもの。 この本は、遣唐使で伝えられて、明治天皇、昭和天皇や尼将軍の北条政子、徳川家康も愛読していたほど。歴史ロマンがある。 いつの時代にも、トップやリーダーは重い責任を背負っており、そ...
貞観政要は、唐王朝の二代目 太宗李世民626〜649年のお話。帝王学、トップの心得をまとめたもの。 この本は、遣唐使で伝えられて、明治天皇、昭和天皇や尼将軍の北条政子、徳川家康も愛読していたほど。歴史ロマンがある。 いつの時代にも、トップやリーダーは重い責任を背負っており、それなりの覚悟が必要で、本書から学んできた歴史がある。 本編は、全十巻もあるそうで、それを筆者が編集してくれた親切な本となっている。 いずれもシンプルなメッセージで、事柄ではなく人に向けた教訓で、心に響く。 ◇創業か守勢か。 創業、守勢とも、それぞれで大変であるが、築き上げたものを、守りながら繁栄させていくことは、難しい。 その心得となるのが貞観政要。 ◇我が身を正す。 トップは部下の手本、信頼を得て説得力を持つには正しく自分を戒めなければならない。 これを維持するためには、手本となる人を見つけたり、古典に学んだり、緩んだ時に諫言をくれる部下との信頼関係を築くことが必要。 またトップの信頼がないと部下は、従っているように見えて、心服していない。これでは長続きしない。 そして、どんなに名君であっても、人間なので失敗、緩む時がある。部下、周りから諫言されても、我が身を正すという観点で受け入れることも大事。これはわかっていても難しいこと。 ◇緊張感を持続する。 政治が安定している時にこそ油断なく、緊張感を持って臨むことが重要。 気付いた事があれば、心の中に思っている事があれば、遠慮なく口に出さなければいけない。 このことは、トップだけがではなく、組織全体でその覚悟・意識を持っていなければならない。 全ては、小事から大事に至る。 少しの気の緩みで、これくらいはいいだろうということがいけない。 将来の大事に至る小事を見極めるのが、トップの仕事。 ◇諫言に耳を傾ける。 トップも人で暴走する事がある。 おべんちゃらを言う部下は可愛いが、気がつけば周りは全て茶坊主という事態となる。 本当の情報があがってこなくなり、判断を誤ることになる。 そういう意味で外部からの経営幹部を受け入れることは、腐敗を排する有効な手段なのだろう。 ◇自己コントロール。 欲は、何かを成し遂げるには良いが、制限が効かないという特性がある。また無欲だと発展が無い。 名君と暴君は、自己コントロールにかかっている。 私利私欲に向かない、無私、自己犠牲の精神で人民を引っ張る。公の心を持つ。 上杉鷹山が領内より罪を犯した罪人が死刑執行の際、自身の反省として自室にこもる。法を犯す者を出したのは上の責任だとして、自分の罪と捉えている。 すごい。 ◇謙虚にそして慎重に。 リーダーは責任がある。皆の生活に責任があるのだから、慎重に判断し、負けない判断が必要となる。 そして謙虚でないと、部下も聞いてもらえないと思い諫言はしてくれない。 ◇初心忘れるべからず。 はじめは熱意を持って取り組むが、無私を何年も続けると、緊張感が緩んでくる。 自身の心の状態を知ることが大事。 太宗が完璧ではなく、少しゆるんだり人間的な面を見せることも、親しみやすく、この本の守勢の難しさに説得力を持たせている。
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