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近世日本社会と儒教
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ぺりかん社 |
発売年月日 | 2003/04/21 |
JAN | 9784831510280 |
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近世日本社会と儒教
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著者の近世日本思想史にかんする論文をまとめた本です。 本書は三部構成となっており、第一部では近世の儒学思想を横断的にとらえて、歴史的・社会的文脈と関連づけながら論じたものです。第二部では伊藤仁斎、第三部では荻生徂徠があつかわれており、それぞれの思想に内在的な観点からの考察がおこ...
著者の近世日本思想史にかんする論文をまとめた本です。 本書は三部構成となっており、第一部では近世の儒学思想を横断的にとらえて、歴史的・社会的文脈と関連づけながら論じたものです。第二部では伊藤仁斎、第三部では荻生徂徠があつかわれており、それぞれの思想に内在的な観点からの考察がおこなわれています。 第一部の歴史的・社会的考察では、日本における「漢学」の位置と正確について検討をおこなっている論文が含まれており、近代以前のみならず近代以降の日本思想史においても日本の伝統的な「漢学」的発想が一定の役割を果たしていたことが指摘されています。おおむね概説的な論考となっており、特定の問題を深く掘り下げたものではありませんが、個人的に関心のあるテーマということもあって、興味深く読みました。 著者は「まえがき」で、仁斎や徂徠といった個々の思想家に内在的な研究から、歴史的・社会的な側面についての研究へと進んでいったことについて述べています。著者は、現代のわれわれが「儒教」について封建的な道徳思想といったイメージをいだいていることに触れるとともに、近世の思想家たちにとって「儒教」はまったく異なるリアリティをもったものであったことを指摘しています。彼らにとって儒教は、まさしく彼らの生きていた時代の宗教観や自然観、さらには自己のアイデンティティや社会システムにまでつながるような厚みをもった思想でした。本書の第一部に収録されている諸論考には、そうした厚みをもった思想として儒教をとらえる視点が含まれています。
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