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この世の果ての家 角川文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 角川書店/ |
発売年月日 | 2003/04/25 |
JAN | 9784042923015 |
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この世の果ての家
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この世の果ての家
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商品レビュー
4.5
6件のお客様レビュー
昔、やっとで読み終えた分厚い文庫本。毎日のようにバッグに入れ『運ん読』ならぬ、実際に運んだ先々で読んでいた。カニンガムの作品と知って手にとった。文章が美しいのは言わずもがな、翻訳の問題だと思うが読みづらかったと記憶している。 わかるようなわからないような、割と曖昧で掴みどころの...
昔、やっとで読み終えた分厚い文庫本。毎日のようにバッグに入れ『運ん読』ならぬ、実際に運んだ先々で読んでいた。カニンガムの作品と知って手にとった。文章が美しいのは言わずもがな、翻訳の問題だと思うが読みづらかったと記憶している。 わかるようなわからないような、割と曖昧で掴みどころのない文章を追いかけ、一緒にアメリカ大陸を車で横断した時、何かに目が覚めたような気になった。タイヤの下の砂埃と一面ベージュ色の砂漠地帯を見ていた。(読書映像化タイプ) ジョンやボビーたちの喪失感や孤独をしっかり把握できてしまう立ち位置に生まれたら辛いだろう、そういう想像はつくが、何か見えない壁があって、ジョンにしてもカニンガム自身にしても、近寄れなくさせる阻む何かがある。 決して「上から」ではないが、結局のところAIDSなんかに対しても「対岸の火事」目線なのかもしれない。正解を求めてはいけない問題もあるのではないか。この本で、人生とは諦めや妥協を重ねて、自分の中でなんとか折り合いをつけ消化していくものだという事を学んだ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ゲイであるジョナサンが性的には愛せなかったクレアと半身ともいえるボビーの間にできたレベッカを愛し、やっと擬似家族としてひとつになれた。しかしクレアは子供を連れて家を出ていき、残されたのはエイズに侵されたエリックと、エイズに侵されているかもしれないジョナサンと、ジョナサンのもとを離れられないボビー。 それを踏まえてA Home at the End of the world「この世の果ての家」という題名が胸に染みる。一方映画の邦題「イノセント・ラブ」のセンスのなさには呆れる。 やや助長的な文章でしたが美しい小説でした。
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『めぐり合う時間たち』のマイケル・カニンガムによる、ピューリッツァー賞受賞作品。絶版なのでマーケットプレイスで購入。 兄を亡くしたジョナサン、不安定な父子関係のボビー、ジョナサンの母アリス、アリスと夫の夫婦関係、ジョナサンが出会ったクレアとボビーの三角関係。 それぞれの登場人物か...
『めぐり合う時間たち』のマイケル・カニンガムによる、ピューリッツァー賞受賞作品。絶版なのでマーケットプレイスで購入。 兄を亡くしたジョナサン、不安定な父子関係のボビー、ジョナサンの母アリス、アリスと夫の夫婦関係、ジョナサンが出会ったクレアとボビーの三角関係。 それぞれの登場人物からの視点による章からなり、家族という枠だけに留まらず、もっと親密な人間関係を描いた長編小説。 出版された1990年の当時、HIVに怯えていたアメリカの雰囲気が色濃く漂う。
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