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岸信介証言録
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岸信介証言録

原彬久(著者)

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岸信介証言録

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 毎日新聞社/
発売年月日 2003/04/20
JAN 9784620316222

岸信介証言録

¥385

商品レビュー

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2025/04/21

まず最初に一言。岸信介、三木武夫のこと嫌いすぎだろ。 安保改定に首相としての政治生命を捧げた岸信介の回顧録。と言っても首相時代の党内調整の苦労がメインなので他の部分はやや紙幅が少ない。その事績には戦後についた保守政界の大物という見慣れたイメージの中に戦前の革新官僚としての顔を時折...

まず最初に一言。岸信介、三木武夫のこと嫌いすぎだろ。 安保改定に首相としての政治生命を捧げた岸信介の回顧録。と言っても首相時代の党内調整の苦労がメインなので他の部分はやや紙幅が少ない。その事績には戦後についた保守政界の大物という見慣れたイメージの中に戦前の革新官僚としての顔を時折覗かせるのが面白い。「極東」の範囲論争なんて昔から国会くだらないことで紛糾するなぁと思いつつ、それも一つのテクニックであることにも気付かされる。 当時の人物評についても赤裸々でかなり楽しく読めた。「陽キャ/陰キャ」と言う現代のスラングがほぼ言葉の形態もそのままで使われていたのは興味深い。まぁ人間の性格なんて時代が変わってもあまり変わらないと言うことか。角栄への当てつけかもしれないが竹下登を手放しで評価していたのは意外だった。宮沢喜一の事を「総理としてはかなり上手くやるが総裁としては0点」とし、更に今自分が総理総裁になった場合は宮沢のようになるだろうという自己評価は中々冷静で的をいていると思う。しかし岸信介、三木武夫のこと嫌いすぎだろ。 岸信介のことを悪く言うのは簡単だろう。別にこの証言録が全て真実というつもりもない。しかし戦後政治史の一大ターニングポイントとなった安保改定についてあまりにも一面的な評価が(賛否両方ともに)多い。その評価を変える必要こそないものの、この本を読むことで奥行ができるのではないだろうか。かなり貴重な証言録だと思う。 でも最後に一言言わせて欲しい。 岸信介、三木武夫のこと嫌いすぎだろ(笑)。

Posted by ブクログ

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