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妻と私
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 1999/07/07 |
JAN | 9784163554006 |
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妻と私
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商品レビュー
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17件のお客様レビュー
子犬の横にはあなた あなたが居てほしい
露悪的になるが、江藤淳には小坂明子の「あなた」みたいな感性があった。 というか江藤の思想は小坂明子の「あなた」がぺんぺん草が生えないくらい全部刈りつくしちゃって終わってる。「あなた」の情念を芸に昇華したのが小坂で、バイオレンスの方に行っちゃったのが江藤。 これはもうサブカルで...
露悪的になるが、江藤淳には小坂明子の「あなた」みたいな感性があった。 というか江藤の思想は小坂明子の「あなた」がぺんぺん草が生えないくらい全部刈りつくしちゃって終わってる。「あなた」の情念を芸に昇華したのが小坂で、バイオレンスの方に行っちゃったのが江藤。 これはもうサブカルでさんざ語られてるし、大塚英志上野千鶴子みたいな××××でも見抜ける程度のシロモノだったからお仕事の二重下請けを今更やる必要性もない。 (杉田俊介は不感症、與那覇潤にはまあある。松岡正剛は頭ではわかってるけど感覚ではなさそう。) まあでもみんな小坂明子の「あなた」の一点では分かり合えてたのに遠く行っちゃったな。
本は落ちるナイフ
長年連れ添った愛妻とのわかれを文芸評論家の江藤淳の書いたエッセイ。同じような本でガンセンター総長の垣添せんせいの「妻を看とる日」歌人の永田和宏の一連の妻への思いを書いた本など、長年の生活を経た熟年の人の描いた本には教えられます。
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さして「苛烈な愛」とは思わなかった。 この種のものを読みすぎた私に原因があるのだろう。 世間一般で評価されている本旨より別の側面に目が向いてしまう。 記念日や誕生日ごとのホテルでの食事、御木本や和光での高価な宝飾品の買い物、富裕な文筆家の夫をもつ、鎌倉住み専業主婦の妻はお手伝い...
さして「苛烈な愛」とは思わなかった。 この種のものを読みすぎた私に原因があるのだろう。 世間一般で評価されている本旨より別の側面に目が向いてしまう。 記念日や誕生日ごとのホテルでの食事、御木本や和光での高価な宝飾品の買い物、富裕な文筆家の夫をもつ、鎌倉住み専業主婦の妻はお手伝いを頼み、絵やスイミングのお稽古に励む・・・慶應女子から内部進学と、当時の水準でみれば異様に恵まれた人生を送った女性が、死期に及んでこれ以上ないほど献身的な夫に看取られる。一ミリも気の毒な要素の見当たらない、というか随所に嫌味すら感じさせるこの随筆をなぜ江藤淳ほどの人が書いたのか。 自分は夫として完璧な役割を果たしたのだと、それゆえ妻の人生は一点の曇りなく輝くものであったはずだと、言わずにいられなかったのではないか。ふとそんな印象を受けた。
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