出家とはなにか

佐々木閑(著者)

• 販売会社／発売会社: 大蔵出版
• 発売年月日: 1999/09/20
• JAN: 9784804305424

商品レビュー

2025/01/07

出家 - 仏教において、世俗の生活を離れ、僧侶としての生活を始めること。

仏教僧団 - 仏教の教えを実践するために集まった僧侶の集団。組織的な構成を持つ。

シャカムニ - 仏教の開祖である釈迦（シャカ）のこと。出家の重要なモデル。

律蔵 - 仏教の経典の一つで、僧侶の行動規範や戒律を記したもの。

三帰依 - 仏教徒が仏、法、僧に帰依することを宣言する儀式。

五戒 - 仏教徒が守るべき基本的な戒律。殺生、盗み、淫行、虚言、酒を避けること。

沙弥 - 出家したばかりの若い僧侶。出家生活の初期段階を示す。

比丘 - 完全な出家者を指し、仏教の教えを実践する僧侶。

在家信者 - 出家せずに仏教を信仰する人々。僧侶と信者の関係が重要。

部派分裂 - 仏教の教義や実践を巡る意見の相違から生じた僧団の分裂。

信者の獲得 - 僧団が新たな信者を得るための活動や戦略。

戒律の重要性 - 僧侶が守るべき規範としての戒律の役割。

出家の意義 - 出家が持つ宗教的、社会的な意味や目的。

仏教の教え - 仏教の基本的な教義や哲学、倫理観。

僧団の役割 - 社会における僧団の機能や影響力、特に教育や精神的支援の面で。

2024/08/28

本書『出家とはなにか』はその書名通り、出家とはそもそも何か、僧侶とは何かということを見ていく作品です。商品紹介の「律蔵やパーリ律を基本資料として」という言葉から本書は何やら難しそうだなという印象を受ける方もおられかもしれませんがご安心ください。佐々木閑先生の語り口は非常にわかりやすく、とても読みやすいです。

また、この本ではそうした日本仏教の独自性についても語られます。やはり比べてみるからこそ見えてくるものがあります。インドやスリランカの初期の仏教の生活実態もこの本では詳しく見ていけるのでとても刺激的です。

2021/08/04

律の規定に基づく、原始仏教の出家とサンガ（僧団）生活を解説します。
日本の仏教にはない律についての、学術的ではありますが、入門書としても読めます。
仏教僧団の成立と構成、律蔵から始まり、出家作法、遮法、僧団の施設、日常生活、僧団と一般社会の関係、僧団の教育制度、仏教僧団と女性について、詳細に書かれています。
注釈も豊富で、全て出典が明記されています。
読み応えがありました。