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四万十 川がたり
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 山と溪谷社/ |
発売年月日 | 1999/09/02 |
JAN | 9784635310093 |
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四万十 川がたり
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商品レビュー
4.6
7件のお客様レビュー
本書は、野田知佑さんの本の中でよく登場していた野村のおんちゃんこと野村春松さんが、その半生を語りながら四万十川流域で川と共に生きる人々の暮らしぶりや、川への思い、考え方を綴った本です。 川の文化を守るだけでなく誰にでも心を開き、謙虚さと好奇心を持ちあわせ、川と、川に興味を持って...
本書は、野田知佑さんの本の中でよく登場していた野村のおんちゃんこと野村春松さんが、その半生を語りながら四万十川流域で川と共に生きる人々の暮らしぶりや、川への思い、考え方を綴った本です。 川の文化を守るだけでなく誰にでも心を開き、謙虚さと好奇心を持ちあわせ、川と、川に興味を持ってくれる人への感謝を忘れない本当に素晴らしい方でした。 きっと、野村さんを訪ねた当時の若者は皆憧れを抱いたことでしょう。私もお会いしたかったなあ。 それから、本書は1999年に発売された古い本なのですが、家地川ダムの水利権に関しての熱い思いも語られており、結果どうなったのかが気になって調べてみました。 ダム撤去運動自体は相当盛り上がったそうですが撤去には至らず、四万十川河川維持水量を増やす、水利権更新を30年→10年とすることで着地したそうです。ただ、10年後の更新時以降は反対運動もなくすんなり更新が続けられているようです。 遠くの都会から眺めるだけの私が何かを言える立場ではありませんが、胸が痛い・・・ あとは、 「野田さんは、歳がいったら四万十川の端で釣りをして暮らしたいいうちょるから、そしたら、こんなふうに一緒に川に行けるし、ええじゃろうね。もうこっちはすでにじいさんじゃから、あとは野田さんがじいさんになるだけよ。」 こんな風な語りに野田さんとの友情が垣間見え、目頭が熱くなる箇所多数。 野田さんも亡くなられてしまいましたが、このような本を後世に残してくれたことに感謝します。 読後はじーんときて涙が溢れました。
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地元の川への愛。その川に興味を持ってくれる人への感謝。他人に依存しない生き方。80年以上の生き様への誇り。戦争という過ちへの怒り。幸せとはなにかを考えさせられる本。 自分が物心ついたとき、すでに祖父母が4人とも亡くなっていたので、「老人=頑固者・学ぶことを放棄した人」というステレ...
地元の川への愛。その川に興味を持ってくれる人への感謝。他人に依存しない生き方。80年以上の生き様への誇り。戦争という過ちへの怒り。幸せとはなにかを考えさせられる本。 自分が物心ついたとき、すでに祖父母が4人とも亡くなっていたので、「老人=頑固者・学ぶことを放棄した人」というステレオタイプの印象がどこかにあったが、とんでもない。野村のおんちゃんは、尊敬すべき人生の大先輩だった。
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20年くらい前、四万十川のほとりにユースホステルがあって、そこの本棚にあったのを読んだのが最初。その後毎年のように遊びに行って、ユースホステルがなくなってからもバイトで、旅行で、果ては仕事でも訪れていた四万十川。コロナもあって行けなくなってから、久しぶりにあの空気感を感じたくなっ...
20年くらい前、四万十川のほとりにユースホステルがあって、そこの本棚にあったのを読んだのが最初。その後毎年のように遊びに行って、ユースホステルがなくなってからもバイトで、旅行で、果ては仕事でも訪れていた四万十川。コロナもあって行けなくなってから、久しぶりにあの空気感を感じたくなって読んだ。 語りの野村のおんちゃんは2008年になくなっているから、もう14年。カヌーのブームは去り、四万十川よりも綺麗でアクセスもいい仁淀川に人気を奪われている感は否めない。けれど、「清流」の定義を、流域の人々のくらしの真ん中を流れている川、とするなら、人々が遊び、漁をし、毎日その様子を気にかける四万十川は間違いなく今でも清流。 なぜ四万十川が清流なのか、その流域に住む人がどのような気持ちで川と向き合ってきたのかを記す貴重な本。
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