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芸術は爆発だ! 岡本太郎痛快語録 小学館文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 小学館/ |
発売年月日 | 1999/10/05 |
JAN | 9784094036718 |
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岡本太郎(1911~1996年)氏は、漫画家の岡本一平、歌人で小説家のかの子の長男として生まれ、小学校には馴染めずに何度も転校した後、慶應幼稚舎で理解ある教師に巡り合い、慶應普通部を卒業し、東京美術学校に進んだが、一平の転勤に伴ってパリに渡った。パリでは、(パリ大学)ソルボンヌ大...
岡本太郎(1911~1996年)氏は、漫画家の岡本一平、歌人で小説家のかの子の長男として生まれ、小学校には馴染めずに何度も転校した後、慶應幼稚舎で理解ある教師に巡り合い、慶應普通部を卒業し、東京美術学校に進んだが、一平の転勤に伴ってパリに渡った。パリでは、(パリ大学)ソルボンヌ大学で美学を学び、美術団体アプストラクシオン・クレアシオン協会に参加して、ピート・モンドリアン、ワシリー・カンディンスキーらと出会い、また、「何のために絵を描くのか」という問題意識から、文化人類学者マルセル・モースの下で民族学を学び、思想家ジョルジュ・バタイユらとも親交を深めた。1940年にドイツのパリ侵攻をきっかけに10年振りに日本に帰国した後、徴兵され、中国で5年を過ごしたが、復員後、「新しい芸術は岡本太郎から始まる」と宣言して再び制作を始め、1970年の大阪万博の「太陽の塔」で一般人の間でも有名になり、その後、TV番組やCMにも頻繁に登場するようになった。 岡本敏子(1926~2005年)氏は、東京女子大文理学部卒、出版社勤務を経て、岡本太郎主催の会で太郎と親しくなり秘書となった。事実上の妻で、後に太郎の養女となった。 本書は、50年に亘り太郎の公私を傍らで見てきた著者が、太郎があちこちで語り、記した言葉・文章の中から選び、その背景や真意を綴ったもので、著者は「はじめに」で次のように語っている。「あの独特な肉声の魅力を、片鱗でもいいから、人に伝えたい。あの言葉は、こんな時に、こんな風に出てきたのよ、と。言葉の背景には、いろいろな場面や状況がある。そこに、なま身の岡本太郎が生きている。あの魅力的な岡本太郎。それを一人占めしているのはあまりにも勿体ないので、思い出すままにまとめてみようと思う。」 また、本書の構成は、第1部:岡本太郎の人生 1911-1945、第2部:岡本太郎の恋愛論、第3部:岡本太郎の人生 1946-1996、となっており、第1部と第3部を併せて、太郎の伝記的にも読むことができる。 私は、暫く前に太郎の書いた『自分の中に毒を持て』、『今日の芸術』を読んでおり、今般偶々新古書店で本書を目にして読んだのだが、上記の通り伝記的に書かれているため、太郎が如何にして太郎となったのかがよくわかったし、また、太郎の最も傍にいた、太郎の最大の理解者・賛同者の目を通して、太郎の魅力を改めて感じることができた。 また、読んだ後、もう少し岡本太郎を見たく、川崎市岡本太郎美術館にも足を運んでしまったのだが、太郎は『今日の芸術』の中で、芸術は「うまくあってはならない。きれいであってはならない。ここちよくあってはならない。」と語っており、確かに、決して心地よくはないにもかかわらず、なぜか繰り返し見たくなる、不思議な作品達であった。 太郎の伝記として、また、最大の理解者の目を通して太郎を知ることができるものとして、意義のある一冊である。 (2023年4月了)
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「岡本敏子」が「岡本太郎」の遺した言葉を記録し解説した作品『芸術は爆発だ!―岡本太郎痛快語録』を読みました。 少し元気づけられる作品を読みたくなったんですよね。 -----story------------- 誤解されたっていいじゃないか――「岡本太郎」伝の決定版 「岡本太郎...
「岡本敏子」が「岡本太郎」の遺した言葉を記録し解説した作品『芸術は爆発だ!―岡本太郎痛快語録』を読みました。 少し元気づけられる作品を読みたくなったんですよね。 -----story------------- 誤解されたっていいじゃないか――「岡本太郎」伝の決定版 「岡本太郎」もイジメられっ子だった。 高圧的な先生に反抗して登校拒否、一年生で四つも学校を変えるがどこにもなじめない。 入った寄宿舎では子供たちから酷いイジメを受け、パリ留学の後、三十歳で入隊した軍隊では下士官に毎晩のように殴られる…。 しかし、「岡本太郎」はくじけない。 己を貫き、闘いつづける。 「誤解される人の姿は美しい」と。 鮮烈な印象を与えつづける「岡本太郎」の言葉と、秘書・養女として約五十年にわたり一挙一動を見守ってきた「岡本敏子」の解説の組み合わせによる、「岡本太郎」伝の決定版。 ----------------------- 「岡本太郎」の秘書・養女だった「岡本敏子」が、「岡本太郎」の言葉に解説を付けながら、「岡本太郎」の生い立ち、人生や恋愛論をまとめた作品です。 ■第一部 岡本太郎の人生 1911-1945 ・オレは進歩と調和なんて大嫌いだ ・芸術は爆発だ! ・「形」でない形、「色」でない色をうち出すべきだ ・今までの自分なんか蹴トバシてやる ほか ■第二部 岡本太郎の恋愛論 ・「女房のおかげだ。感謝しとるよ」なんて、無神経なヤツらだ ・人間はひとりだけでは全体になりえない ・私は男女が同じだとは思わない ・恋愛ってのは、必ず片思いなんだよ ほか ■第三部 岡本太郎の人生 1946-1996 ・絵画の石器時代は終わった ・死んで何が悪い。祭りだろ。 ・「お互いに」とか、「みんなでやろう」とは言わない ・「なんだ、これは!」それこそ芸術だ ・誤解される人の姿は美しい ・老いるとは、衰えることではない ほか 「岡本太郎」といえば、子どもの頃、TVで流れていた、 「芸術は爆発だ!」 とか、 「グラスの底に顔があってもいいじゃないか」 という言葉のイメージが強く印象に残っているのですが、本人のことは、ほとんど知らなかったので、本作品を読んで初めて「岡本太郎」の生き方に触れた感じがしました。 読んでいると、何だか力が漲ってくるような、不思議な魅力がありましたね。 印象に残っている言葉、、、 「憤り、己をつらぬき、表現することこそ、最も純粋な人間の証である。 むしろ、憤りこそ人間行動の最初のモチーフだと思う。 言うべきことを言う。 憤りを、生きがいとしてつき出してゆく。 抵抗の火の粉を身にかぶる。 楽しいではないか。」 何て前向きな考えなんでしょうねぇ。 でも、突き進んで闘うだけじゃない… 精神的に疲れた人には、 「あんまり一所懸命にならないこと。 オレがやらなきゃ、と思わない。 完璧に、オチ無くこなそう、としょっちゅう緊張していると、その下痢は治らないよ。 とんでもないミスにつながりかねない。 自分で、いまやれるだけのことをやればそれでいい、と覚悟を決めるんだよね。」 と声をかける等、目配り、気配りができる一面もあり、とても共感できましたね。 「岡本太郎」への興味が深まる一冊でした。
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・ 「字は絵だろ。絵だって記号だ。どちらも呪術をはらんでいる。」 ・ この本は、 文化人類学者かのようなこの一言に尽きます。 ・ 敏子さんのように慕い続けて、 まとめてくれるひとがいるって素敵ですね(*'ェ`*)
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