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認識と情報 リレー講義録・総合人間学を求めて1
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 京都大学学術出版会/ |
発売年月日 | 1999/10/15 |
JAN | 9784876980826 |
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認識と情報
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京都大学綜合人間学部の8人の教員が、「認識と情報」という共通テーマのもとでそれぞれの立場からの考察をおこなった本です。 各執筆者の論考について簡単に触れておきます。杉万俊夫は社会心理学、山梨正明は認知科学の観点から言語と行動について、有福孝岳はカント哲学、船橋新太郎は脳科学の観...
京都大学綜合人間学部の8人の教員が、「認識と情報」という共通テーマのもとでそれぞれの立場からの考察をおこなった本です。 各執筆者の論考について簡単に触れておきます。杉万俊夫は社会心理学、山梨正明は認知科学の観点から言語と行動について、有福孝岳はカント哲学、船橋新太郎は脳科学の観点から視覚について、冨田博之はエントロピーの解説、櫻川貴司はコンピュータ・サイエンス、冨田恭彦は科学哲学、菅原和孝は霊長類学を、それぞれ扱っています。私自身は文系出身なので、冨田博之と櫻川貴司が担当している章はやや難しくて、どうにか大まかな話の流れをたどるのが精一杯でした。 それはともかく、本書がそれぞれの専門領域からの成果を持ち寄ったというだけでなく、「総合人間学」の内実を示しえているか、やや疑問に感じました。いちおう巻末に収められている座談会で、各執筆者の提出している論点を相互に突き合わせる試みもなされていますが不十分だという印象は否めません。それどころか座談会に出席していない櫻川のコメントがテーブルをひっくり返してしまっており、これはこれでおもしろいのですが、「総合人間学部を求めて」という本書の企図が実っているとは思えません。 本書とは問題意識が異なりますが、東京大学教養学部から『知の技法』をはじめとする「知の三部作」シリーズが刊行されており、文系の基本的な研究手法をそれぞれの領域で実演してみせるという目的に沿ってそれぞれの執筆者が論考を持ち寄っています。こちらがそれなりに成功しているように見えるのに比べると本書は掲げた目標が大きいせいもあって、若干見劣りがするような印象を受けました。
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