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少女領域
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少女領域

高原英理(著者)

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少女領域

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 国書刊行会
発売年月日 1999/10/25
JAN 9784336041944

少女領域

¥2,750

商品レビュー

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2022/10/30

本書は野溝七生子『山梔』に始まる「少女型意識」の変遷を追っていく、ある種の「物語」です。これは、室生犀星の『或る少女の死まで』や当時のジェンダー見解(男性的価値観)とも比較しながら、「少女型意識=少女領域」を探究していく本書自体の「意識」も含めて、自由で高慢な物語とも読める、とい...

本書は野溝七生子『山梔』に始まる「少女型意識」の変遷を追っていく、ある種の「物語」です。これは、室生犀星の『或る少女の死まで』や当時のジェンダー見解(男性的価値観)とも比較しながら、「少女型意識=少女領域」を探究していく本書自体の「意識」も含めて、自由で高慢な物語とも読める、ということです。なんにせよ、『少女領域』の名に劣らぬ一冊です。 もちろん、評論としてもとても興味深く読めます。だって取り上げている作品がまず魅力的ですからね。三大「少女」小説として名を連ねることも多い尾崎翠『第七官界彷徨』、倉橋由美子『聖少女』、森茉莉『甘い蜜の部屋』に関する言及はもちろん、大原まり子のSFにまで視野があるのはさすがとしか言いようがありません。 あと、これは完全に私見かつ余談なのですが、わたしの場合、本書と、同じく高原さんの著作の『ゴシックハート』『ゴシックスピリット』との親和性が非常に高かったです。(なので感想を投稿しているまであります。)相補的、と言うと語弊がありそうですが、とにかく、わたしに「意志」を与え、「自由と高慢」という魅惑的な考えを教えてくれたのが本書であり、わたしのゴシックハートの重要な系譜となったのでした。

Posted by ブクログ

2012/11/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

野溝七生子『山梔』 龍膽寺雄 『放浪時代』 川端康成『浅草紅団』 尾崎翠『第七官界彷徨』 室生犀星『或る少女の死まで』 稲垣足穂『菟』 倉橋由美子『聖少女』 森茉莉『甘い蜜の部屋』 中森明夫『オシャレ泥棒』 松浦理英子『ナチュラル・ウーマン』 大原まり子『ハイブリッド・チャイルド』 好きなものが好き、という出発点から、これほどに美しい評論にして成長の物語が書けるとは驚愕。

Posted by ブクログ

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