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本当の話
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商品詳細
| 内容紹介 | 内容:ヴェネツィア組曲. 尾行. 本当の話 |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 平凡社 |
| 発売年月日 | 1999/10/20 |
| JAN | 9784582829358 |
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商品レビュー
4.2
11件のお客様レビュー
■評価 ★★★☆☆ ■感想 ◯非常に変わった行動を取った人だったように思う。自分がされたらめちゃくちゃ怖い。 ◯好きでもないのに、街でストーキングをしていてたまたま接点のあった男の人を、異国の地ヴェネツィアまで追いかけて探し出してストーキングする。そこに現代アートが潜む他者性や...
■評価 ★★★☆☆ ■感想 ◯非常に変わった行動を取った人だったように思う。自分がされたらめちゃくちゃ怖い。 ◯好きでもないのに、街でストーキングをしていてたまたま接点のあった男の人を、異国の地ヴェネツィアまで追いかけて探し出してストーキングする。そこに現代アートが潜む他者性や目的的奴隷の解体などを考えているからふーむと考えさせられる。 ◯母を通じて雇った探偵に、自分を尾行させるのは面白いなと思った。探偵の時間を、相手に意識させないうちに購入しているという感覚なんだろう。暇を持て余した遊びとしては最高なのかもしれない。 ◯不在 というテーマをアーティスティックに、そして現代アートとして扱うとこうなるというのは、とても新鮮ではあった。
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「赤いモレスキンの女」の中に「ヴェネツィア組曲」という写真集が登場します。ヒロインの本棚にある本です。主人公の男性はまだ見ぬ彼女に惹かれ、その本を開くのです。「赤いモレスキンの女」の基底にある「誰かの寝姿を見ることは、自分宛てではない手紙を読むのと同じ」というサッシャ・ギトリの言...
「赤いモレスキンの女」の中に「ヴェネツィア組曲」という写真集が登場します。ヒロインの本棚にある本です。主人公の男性はまだ見ぬ彼女に惹かれ、その本を開くのです。「赤いモレスキンの女」の基底にある「誰かの寝姿を見ることは、自分宛てではない手紙を読むのと同じ」というサッシャ・ギトリの言葉のように極私的な事柄に他人が踏み込む秘密の行為であり、この小説の真ん中の出来事だと思いました。主人公の男性を同じようにその写真集を開いて見たくなり、この本にたどり着きました。単なる連鎖読書なのですが、自分にとっては秘めた行為のような気分がしました。そして、この本で初めて知ったソフィ・カルというアーティストの他人を見つめる視線で自分を語る様や他人の視線で自己を確認する様に心乱れました。人との交わりについてのイノセントな表現は、かつて出会ったことのない芸術でした。このピュアで、かつ苦い劇薬を甘い糖衣錠にしたのが「赤いモレスキンの女」という小説なのかもしれない、と思いました。「不思議な傲慢さに駆られて、われわれは他者をわがものにしようとするばかりか、他者の秘密をこじ開けようとさえする。他者にとって親しい存在になろうとするばかりか、宿命的な存在になろうとさえするのだ。黒幕たるものの逸楽ー他者を消し去る術。それにはさまざまな作法が要求される。」解説のジャン・ボードリヤールの言葉。
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理由なき尾行をした相手がベネチアに行くと聞いてベネチアでも尾行してやろうと企むびっくりな彼女の実話。 わざと奇人変人を演じているのか、はたまた本当に変人なのかはわからないが、ソフィーはアーティストという枠組みにピッタリの変人。 自分のプライベートを切り売りしている。 探偵を自分で...
理由なき尾行をした相手がベネチアに行くと聞いてベネチアでも尾行してやろうと企むびっくりな彼女の実話。 わざと奇人変人を演じているのか、はたまた本当に変人なのかはわからないが、ソフィーはアーティストという枠組みにピッタリの変人。 自分のプライベートを切り売りしている。 探偵を自分で雇って、自分を尾行させるエピソードも面白い。 そしてその報告結果が事実と異なっているのを淡々た語る。(特に説明やツッコミなし) 自由な発想とキテレツな行動が読んでいて不安にさせてワクワクさせてくれる。
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