精霊がいっぱい！(上) ハヤカワ文庫FT

ハリイ・タートルダヴ(著者), 佐田千織(訳者)

• 販売会社／発売会社: 早川書房/
• 発売年月日: 1999/04/30
• JAN: 9784150202590

商品レビュー

2015/08/03

　ファンタジー要素が組み込まれた現代世界。
　「精霊」が世界の軸に使われていて、現代テクノロジーの動力として使われている。電話とか、テレビとか、自動車とか、全部精霊由来。
　世界の根幹レベルでファンタジー要素が入っている世界観は、かなり好み。このくらい徹底した手の加え方にして、その世界の上でキャラクターを動かしているのは楽しい。

　ストーリーも楽しいのだけれど、とにかく世界観と「この世界の一般常識」が独特。それを追いかけるのが、一つ一つ目新しい。
　あと、モデル文化圏がごたまぜなのと、日頃接点のない文化圏なのも好き。マヤとかアステカとか、真っ向から調べたことがないので。

　この世界観で、もっといろいろなお話があればいいのに。
　シェアードワールドにしても楽しいかもしれない。設定部分だけ抽出するのは難しそうではあるけれど。

2012/04/04

軽い題名と、軽いマンガ絵の表紙にもかかわらず中身はしっかり
していて面白かったです。主人公は公務員！公務員といっても、
魔法が全ての動力源になっている世界での魔法環境保全局員のお話。
環境庁職員みたいなものかな？公務員のお仕事って大変なのね・・・と
いうことが良く分かった１冊です(笑)

2008/07/05

精霊が存在する世界の話。魔法の廃棄物処理場周辺で魂を持たない赤ん坊が何人も生まれているという事実が分かり、調査する環境保護調査員の話。
魂がないっていうのは、どうも死後魂が消えてしまうって意味らしく、生きている間は大きな違いはないらしいです。うーん……？
最初の方では、読みやめようかな、でもそんなに詰まんないってわけでもないもんな……。って思っていました。でも世界観に慣れてくるとすごく楽しいです。続きが気になります。