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青の炎
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青の炎

貴志祐介(著者)

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商品詳細

内容紹介 『青の炎は、赤い炎以上の高温で燃焼する』――嵐の二宮和也主演で映画化されたミステリー。湘南の高校に通う秀一は、母と妹との三人暮らし。しかしその生活を脅かす男の存在が秀一を苦しめ、完全犯罪へと走らせる・・・やりきれない切なさの中にも、湘南の海沿いの風を切る秀一の姿が読者を味方につけてしまう、そんな爽やかさが残る一冊。
販売会社/発売会社 角川書店/
発売年月日 1999/10/30
JAN 9784048731959

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商品レビュー

4

172件のお客様レビュー

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2024/04/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

母に勧めてもらって読んだ作品。 まるで悪い夢をみていたような読後感を味わう。 殺人イコール全てが悪というわけではないと改めて考えさせられる作品。 てっきりミステリだと思って読んでしまっていたので、どっちかというと「こころ」とか「山月記」とか「罪と罰」のような人間の道徳感に訴える授業で取り扱われそうな作品だなと感じた。また、途中で出てくる「檸檬」とか取り上げてくる題材がいちいち暗い。 全体的にはストーリー展開はこうなるんだろうな、という予想はつくし、最後おそらく主人公が自殺してしてしまうだろうというのも想像できた。 とにかく長い笑 本当に暗い話だけど、結局殺人とか犯罪を犯す人の心理はこういうものなのではないかなと思った。好き好んで殺人をしようなんて人は少ないと思うし、その人にとって殺すしか方法のない時に殺人という選択肢があってたまたまそれを実行してしまったというだけだということ。 自分が当たり前のように生きている毎日があらためて幸せなんだと感じさせられる。 私がもっと年取ってからもう一回読んだらもっと、深く考えながらこの作品を読めるのかもしれない。まだ若かったかもしれない。

Posted by ブクログ

2023/09/04

文庫版がカドブン夏推し2023に選ばれています。 秀一は高校2年生。10日前に母の前夫が戻ってきた。酒を飲んで働こうともしない。身の危険を感じた秀一は母、妹の遥香を守るため、前夫を殺そうと決意するが…。 江ノ電に沿ってロードバイクで通学する秀一。 キラキラした海や爽やかな風を...

文庫版がカドブン夏推し2023に選ばれています。 秀一は高校2年生。10日前に母の前夫が戻ってきた。酒を飲んで働こうともしない。身の危険を感じた秀一は母、妹の遥香を守るため、前夫を殺そうと決意するが…。 江ノ電に沿ってロードバイクで通学する秀一。 キラキラした海や爽やかな風を感じます 24年前の作品のせいか、秀一の紀子や遥香への想いや会話が昭和のおじさんっぽく感じられます。その一方で今も昔も変わらない高校生の友情にじーんときます。(山本警部補ナイスジョブ!) ロードバイク、ナイフの知識、計画のための試行錯誤など、細かく描写されています。 高校の英語のことわざ、国語の授業の『檸檬』『こころ』、物理の公式、化学式をからめてくるところに技ありです。

Posted by ブクログ

2023/08/28

貴志祐介さんの作品は今回が初読みだった。 『青の炎』 17歳の少年櫛森秀一は、母友子と妹遥香の3人暮らし ところが10年前に結婚して別れた友子の元夫曾根隆司が家に居座るようになり傍若無人な態度で平穏な暮らしを脅かしていく。 秀一は大切な母と妹を守る為に、冷酷な殺意を青の炎のごと...

貴志祐介さんの作品は今回が初読みだった。 『青の炎』 17歳の少年櫛森秀一は、母友子と妹遥香の3人暮らし ところが10年前に結婚して別れた友子の元夫曾根隆司が家に居座るようになり傍若無人な態度で平穏な暮らしを脅かしていく。 秀一は大切な母と妹を守る為に、冷酷な殺意を青の炎のごとく静かに燃えたぎらしていく。 物語は秀一目線で進んで行く。 普段どおりの高校生活を送る一方で、殺人を周到に計画して実行していく様子が臨場感がありハラハラと読み手を引き込んで行く。また高校生という設定から、計画の未熟さや良心の呵責が垣間見れ、それが余計に事態の切迫度と相まって胸が苦しくなるようだった。 伏線とは少し違うが、犯行計画の綻びが散らつく中で、不覚にもやはり完全犯罪は難しいと改めて感じた。 また犯行後の秀一の心理描写が実にリアルで逼迫しており、犯罪者となることを読み手が体感出来る感覚は背筋が寒くなる思いがした。 そして改めて思った。 人を殺めて得られる幸せなど存在する筈がない。 曾根が末期癌で余命僅かだと知っていたら… 犯行計画前に秀一がそれに気付いていたら… 遥香が実父について真実を知った事をもっと早く打ち明けてくれていたら… ほんの少しの歯車の掛け違いで、犯行は未然に防げたのではないかと思うと何ともやり切れない気持ちになった。 一方で、秀一の犯行が分かった後でも変わらない紀子や大門の友情には心打たれた。 ラストは想像どおりの結末となってしまった。 そうするしか友子と遥香を守る道が無かったのだから仕方ないのだろうか… 秀一には、紀子との束の間の幸せな時間を、もっともっと享受出来る道があったのではないだろうかと嘆かずにはいられなかった。 読後は、まるで一本の映画を観た後のような疲労感が漂った。 殺人を犯した主人公の犯行動機に同情する一方、命の尊厳について考えさせられる作品だった。

Posted by ブクログ

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