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蘭学事始 講談社学術文庫
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蘭学事始 講談社学術文庫

杉田玄白(著者), 片桐一男(訳者)

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蘭学事始 講談社学術文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社
発売年月日 2000/01/10
JAN 9784061594135

蘭学事始

¥220

商品レビュー

4.5

12件のお客様レビュー

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2024/07/17

杉田玄白が 前野良沢と「ターヘル・アナトミアを」を「解体新書」に3年半かけて翻訳した際の奮闘を回想したもの この取り組みが西洋医学と東洋医学をつなげて世界への扉いたこと さらに一滴の油を広い池に落とした時のようにだんだん広がり 年ごとに蘭学や翻訳書も増えて人びとの命を救うための...

杉田玄白が 前野良沢と「ターヘル・アナトミアを」を「解体新書」に3年半かけて翻訳した際の奮闘を回想したもの この取り組みが西洋医学と東洋医学をつなげて世界への扉いたこと さらに一滴の油を広い池に落とした時のようにだんだん広がり 年ごとに蘭学や翻訳書も増えて人びとの命を救うための幸福や利益を生み出したこと 当時の日本語とオランダ語翻訳事情(通訳もアルファベット使っていなかった 辞書もない)なかでの苦労が知れて本当に興味深い

Posted by ブクログ

2023/04/11

外国の書物を翻訳をする難しさを感じた。私は翻訳は日本語の同じような意味に当てはめて落とし込んでいく作業だと思っていた。しかし日本語にはない概念や言葉は新しく作らなくてはいけない。衝撃的だったのが、腑分け(解体)してみたら五臓六腑が間違っていたということ。なんと、膵臓がなかった。

Posted by ブクログ

2022/03/15

司馬の『胡蝶の夢』と手塚の『陽だまりの樹』を読んで以来、市井の人々の近代の受容というテーマに大変興味を持っていた。白石の『西洋紀聞』もそうだが、文化と文化の出会いと、それが起こす価値転倒はいつでもドラマティックだ。 それで、先に菊池寛の『蘭学事始』を読み原著に当たりたくなった。現...

司馬の『胡蝶の夢』と手塚の『陽だまりの樹』を読んで以来、市井の人々の近代の受容というテーマに大変興味を持っていた。白石の『西洋紀聞』もそうだが、文化と文化の出会いと、それが起こす価値転倒はいつでもドラマティックだ。 それで、先に菊池寛の『蘭学事始』を読み原著に当たりたくなった。現代のようなドラマ性をもたせたものでなく、淡々と事実を執筆しているが(そもそも本著の目的は蘭学の起こりを正確に残しておくことだった)、未知のオランダ語の世界を丸裸で探検する青年たちの艱難辛苦と、不気味な記号が徐々に色を帯びて、大きなおおきな絵画となる、その時の喜びは十分に伝わる。これは『福翁自伝』『まんが道』と並ぶ青春自伝文学だ。やる気がみなぎる!  ところで、福沢によれば『蘭学事始』は焼失し、多くの洋学者の悲しむところとなった。ところが、ある学者が偶然に露天で売られている写本を発見。急いでそれを写し、さ らに明治になって福沢が出版。こうして奇跡的に現代に伝わることになった。逆に、歴史から消えてしまった良書もたくさんあるんだろう。 中央公論の日本の名著22にて読む。他にも司馬江漢や平賀源内の著作も収蔵。平賀源内の筒井康隆的な発想、センスには驚いた。個別で読んでみよう。現代語訳されていることが唯一残念だった。江戸時代なんだから、そのままでいいだろうに。

Posted by ブクログ

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