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清張ミステリーと昭和三十年代 文春新書
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清張ミステリーと昭和三十年代 文春新書

藤井淑禎(著者)

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清張ミステリーと昭和三十年代 文春新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋/
発売年月日 1999/03/19
JAN 9784166600335

清張ミステリーと昭和三十年代

¥110

商品レビュー

3.5

6件のお客様レビュー

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2010/05/28

昭和30年代は、松…

昭和30年代は、松本清張が作家デビューして4年目であり、ここからの10年は、社会は推理小説家としての地位をゆるぎないものにした10である。所得倍増の政策を推進力として、高度経済成長の波が押寄せた時代でもあった。こうした時代の特徴がどのようにどのように小説に反映しているかを、実に...

昭和30年代は、松本清張が作家デビューして4年目であり、ここからの10年は、社会は推理小説家としての地位をゆるぎないものにした10である。所得倍増の政策を推進力として、高度経済成長の波が押寄せた時代でもあった。こうした時代の特徴がどのようにどのように小説に反映しているかを、実に丁寧に検証している好著です。 第一章は「砂の器」「顔」「証言」などに登場する「映画」という材料から、この時代を読み解いている。第二章は「発作」「潜在光景」などに登場する東京の郊外発展と都市の空洞化現象という視点で時代を読み

文庫OFF

2020/04/01

松本清張のミステリ作品の舞台となった昭和三十年代の日本社会のすがたをえがいた本です。 高度成長期の日本において、映画館や通勤電車などの舞台装置が登場し、男女の関係に対する社会の視線にもさまざまな問題が存在していたことが指摘されるとともに、そうした社会のありようが清張のミステリ作...

松本清張のミステリ作品の舞台となった昭和三十年代の日本社会のすがたをえがいた本です。 高度成長期の日本において、映画館や通勤電車などの舞台装置が登場し、男女の関係に対する社会の視線にもさまざまな問題が存在していたことが指摘されるとともに、そうした社会のありようが清張のミステリ作品に恰好の舞台を提供していたことが論じられています。 同様の観点から江戸川乱歩の作品世界にせまった評論として、松山巌の『乱歩と東京』(1994年、ちくま学芸文庫)があるのですが、本書では『砂の器』『点と線』のほかは、比較的マイナーな作品がとりあげられているのですが、作品中にえがかれた風物にかんする考証にとどまっており、「社会派」ミステリとされる清張の作品世界との関係にいま一歩踏み込みきれていないような印象もあります。もっとも著者は、清張といえば「社会派」というレッテルを貼ってかたづけてしまうような論調に対する不満を述べており、それとは異なるしかたで清張の作品世界の魅力を示したいという意図があるのかもしれませんが。

Posted by ブクログ

2016/12/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1999年刊行。著者は立教大学文学部教授。  松本清張作品の記述をキーとして昭和30年代の社会の実像を解読する。小説記述に加え、他の史料と突き合わせして内容を補強するが、まあ、それほど内容に驚きはない。  ともあれ「三丁目の○○」なんぞを見るより、清張小説を読んだ方がS30年の実像を垣間見ることが可能ということがよく判る書かな。

Posted by ブクログ

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