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周縁のイメージ 中世美術の境界領域
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周縁のイメージ 中世美術の境界領域

マイケルカミール(著者), 永沢峻(訳者), 田中久美子(訳者)

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周縁のイメージ 中世美術の境界領域

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ありな書房
発売年月日 1999/12/25
JAN 9784756699626

周縁のイメージ

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2013/05/01

「周縁」というと小難しいが、中心的なものがあってその周りにあるもののこと。時禱書などの中世写本美術にみることができる、文字の周りにある挿絵などを積極的に再評価し直す試みである。 周知のようにこれまでの美術史では中世美術はルネサンス美術以降のかげになって、ほとんど考古学的な興味...

「周縁」というと小難しいが、中心的なものがあってその周りにあるもののこと。時禱書などの中世写本美術にみることができる、文字の周りにある挿絵などを積極的に再評価し直す試みである。 周知のようにこれまでの美術史では中世美術はルネサンス美術以降のかげになって、ほとんど考古学的な興味の対象ぐらいの意識しかなかった。あるいは、フロイトのバイアスによって恣意的に、いいように利用されるぐらいでしかなかった。しかし、本書において画期的なのは脱/アンチ・フロイト[p44、p140]であることはもちろん、ほとんど落書き程度にしかみなされなかった周縁にあるものに注意を喚起した点にある。そして、それ以降の美術シーンにおいて「深刻な疑問」が持たれ、「近視眼的な中心をつくりだそうと、周縁部もろとも内側へとなだれこんでいっ」た。だから、決して、中世美術(と分類しているシーン)と、それ以降が不連続であるわけではない。

Posted by ブクログ

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