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残酷人生論 あるいは新世紀オラクル
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 情報センター出版局 |
発売年月日 | 1998/03/12 |
JAN | 9784795811935 |
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残酷人生論
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商品レビュー
3.9
8件のお客様レビュー
「一般的に『不幸』に類する境遇にあるように見える人の口から『それでも私は幸福だ』の一言を聞くと我々は驚く。同時に驚いた自分の不遜を恥じる。幸福である能力において、この人は数段優れているのだ。宿命を認め、宿命に沿うこと。それが幸福つまり心の平安である」 「生死」「自由」「善悪」「...
「一般的に『不幸』に類する境遇にあるように見える人の口から『それでも私は幸福だ』の一言を聞くと我々は驚く。同時に驚いた自分の不遜を恥じる。幸福である能力において、この人は数段優れているのだ。宿命を認め、宿命に沿うこと。それが幸福つまり心の平安である」 「生死」「自由」「善悪」「魂」「幸福」など、人間の本質的なテーマを主題として、著者の考えが展開されている。 その他、「倫理と道徳」では『倫理とは自律的なもの。道徳とは他律的なもの。倫理的行為は、内的直感によって要求されるが、道徳的行為は、外的規範を参照にして課せられるもの』など。
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- ネタバレ
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他人を説得しようとする気が感じられない。 一人相撲をしている感じ。 著者は、「「哲学」というものの考え方は、誰がどのように考えてもそのように考えられるという仕方で、これらの事柄を「考えられる」のであって」(9頁)と言っているが、そうすると著者のやっていることは「哲学」ではないのだろう。 日記かエッセイか。 他の学者には「モノローグ」とか言われているようで、私も同じように感じた。 著者自身も何故かそれに肯定的だが、それでいいのか? 論理もガバガバ。 例えば、著者は「死は存在しない」(117頁)としていて、それを前提に話を進めているんだけど、「死が存在しない」理由は全く説明されていない。 存在しない作り話に恐怖することは普通にあるし、死という状態が観念できる以上、少なくとも「死が存在しない」ことは自明とはいえないのではないの? また、「考えること」や「論理」が大事などと散々言っておきながら、「わかるのである、わかるものなのである。」(198頁)とか、「体質的に」(204頁)とか、やたら感覚的なことを理由にしている。実に自分に都合がよろしい。 なお、「残酷」人生論というタイトルは、「考えることは、残酷なことである」というところからきているようだ(10頁)。 私は、この本には「残酷」というより「適当」という言葉の方があっていると思ったが。 「14歳の哲学」を読んだときにも思ったけど、なんでこの人の本が人気あるんですかね。
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彼女こそ哲学者だと思う。中島義道氏然り、考えることに全力を注ぎ込む姿は圧巻。どこぞの大学教授のようにパズルを作って悦に入っている馬鹿とは違う。
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