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現代批評の遠近法 夢の外部 講談社学術文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社/ |
| 発売年月日 | 1998/03/10 |
| JAN | 9784061593213 |
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現代批評の遠近法
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現代批評の遠近法
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実存に足場を置き、思想が単なる観念の遊戯ではなく「生きられる」ものになるための条件について考察をおこなってきた竹田青嗣が、在日、文学、戦後、天皇制といった問題を論じた評論集です。 まずは、金鶴泳の死に際して書かれた「在日」についての論考から始まります。在日コリアンにとって民族の...
実存に足場を置き、思想が単なる観念の遊戯ではなく「生きられる」ものになるための条件について考察をおこなってきた竹田青嗣が、在日、文学、戦後、天皇制といった問題を論じた評論集です。 まずは、金鶴泳の死に際して書かれた「在日」についての論考から始まります。在日コリアンにとって民族の問題は、みずからの社会のなかでの生きづらさの体験のなかで出逢われることになりますが、やがてある者は、あるべき政治や社会についての言説の中に絡めとられていくことになり、またある者は、あるべき社会の実現に向けた活動に挫折することを通じて、みずからの内面を特権化することになります。しかし金鶴泳の文学は、こうした隘路を切り抜ける道筋をさぐろうとしていると著者は考えます。それは、「在日」の不遇性を社会に訴えるのでもなく、また私小説的な世界に閉じこもるのでもなく、みずからの「生きられた」不遇性にどういう態度をとりうるかということを追求する試みでした。 次に著者は、柄谷行人や蓮實重彦といった思想家たちによって担われたポストモダン思想を批判します。柄谷たちは共同体の「外部」に出会うことで均質的な共同体のなかでの倫理を批判しようとします。これに対して著者は、外部に出会うという経験自体が、自己を超越するものにとらえられるという実存的な出来事に支えられていることを指摘し、そうした出来事によってはじめて、内部の閉鎖性を問いなおすきっかけが与えられると主張します。 最後に、昭和の文学史を振り返りながら、「政治と文学」や「天皇制」についての問題が、どのように批評されてきたのかを論じています。蓮實重彦は、「問題」を生きるということが孕んでいる「ねじれ」を指摘しました。彼によれば、「問題」を生きるということは、一方で自分が語る物語を支える行為であるにもかかわらず、他方ではそれを他者の語る「問題」へとすり替えることであり、そこには「特有の矛盾」が認められるというのです。著者は、こうした蓮實の議論を一方では認めつつ、その形式的な「ねじれ」を外部から批評するのではなく、戦後のさまざまな問いがもはや「生きられた」ものでなくなってしまったというポストモダンの状況をもう一度実存の場面からたどりなおすことによって、批評の閉塞を抜け出す方向性を指し示そうとしています。
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1989年に河出書房新社から刊行された単行本、『夢の外部』の改題文庫化。講談社学術文庫版は、1998年に刊行。 内容は、著者が「文芸誌に文芸評論を書きはじめて5年間ほどのもの(1984年から89年)を、テーマ別に集めている」とのこと(「学術文庫版まえがき」より)。「この頃は、...
1989年に河出書房新社から刊行された単行本、『夢の外部』の改題文庫化。講談社学術文庫版は、1998年に刊行。 内容は、著者が「文芸誌に文芸評論を書きはじめて5年間ほどのもの(1984年から89年)を、テーマ別に集めている」とのこと(「学術文庫版まえがき」より)。「この頃は、ちょうどポスト・モダニズムの潮流が、思想と批評と文学の世界に押し入ってきたその真っ只中の時期だった」とも。 I「苦しみの由来」では、作品論、作家論が集められている。II「夢の外部」には、思想批評、及び、批評の理論的論考が集められている。III「問題としての昭和」は、章題に掲げられた主題の批評文が集められている。
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