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忠誠と反逆 転形期日本の精神史的位相 ちくま学芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 筑摩書房/ |
発売年月日 | 1998/02/10 |
JAN | 9784480083982 |
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忠誠と反逆
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3.8
7件のお客様レビュー
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最近気になる丸山の著作。かなり難解な本書だが、その魅力に抗うことはできなかった。封建制から近代化へと至る道のりは数多くの試練を受けねばならず、そのまま現代につながるテーマになる。本書は明治維新についての著述だけでなく、思想一般・歴史一般についても述べられており、その考え方はいまでも有効と思われる(現代は問題に対して場当たり的で、歴史や思想から学ぶことが本当に少ない) ・日本の思想史において、言葉の変化、観念の意味変質が特に問題になる。外来思想の摂取を日本は多く行っており、そのときの思考パターンが強く影響する。思考パターンは一定の歴史的・社会的条件の下で生成されるものであって、どんな人間でも伝統的なパターンから自由ではない(主体の内側に入り込む)。まったく同じ思想的根拠から、正反対の行動が生まれる場合がある。 ・「幕府」という政治=軍事機構の創出、これが東アジアから区別されるきっかけとなった。秦漢帝国以後の大陸は、儒教による文人官僚制支えられた統一帝国。室町~戦国時代は領主分国制であり、徳川幕藩体制がそれを凍結した。日本帝国は、無数の閉じた社会の障壁を取り払い、天皇制国家という一つの集合的エネルギーに切り替えたところに、形成の秘密がある。明治維新はその迅速さから陰謀論が唱えられる事が多いが、実際は維新後十数年の歴史的状況をみると様々な可能性をもっていた。 ・大陸の忠誠は「契約」のようなドライさを含むが、日本では上位者への無条件な忠誠と捉えられる。しかし一方で、その絶対的な忠誠が「能動的に行動する=無限の忠誠行動」という可能性が含まれていた。このような封建的忠誠は、幕末の動乱における「行動主義」へとつながっていった。日本の「近代化」は封建的基盤を解体するとともに、その「反逆」のダイナミズムも減衰させていった(封建的忠誠と天皇制的忠誠は質的に異なる)。明治十年代には抵抗権の観念が定着したが、「中間層」はその自主性を活かしてこなかった。近代日本は封建的忠誠の何を引き継ぎ、何を引き継がなかったのか。
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【部分読了】 「福沢・内村・岡倉:西欧化と知識人」、327-352頁.初出:「福沢諭吉・内村鑑三・岡倉天心集」解説(現代日本文学全集』第51巻、1958年) 高澤先生の読書会2020年9月 難しかった。読んでても気づくと何言ってるか分からなくなるし、読後、ピンとくるものも何か引...
【部分読了】 「福沢・内村・岡倉:西欧化と知識人」、327-352頁.初出:「福沢諭吉・内村鑑三・岡倉天心集」解説(現代日本文学全集』第51巻、1958年) 高澤先生の読書会2020年9月 難しかった。読んでても気づくと何言ってるか分からなくなるし、読後、ピンとくるものも何か引っかかるものも得られなかった。 丸山の文章を読むのはこれが初めてだし、福沢については中学の日本史に出てきて以来、内村についてはちゃんと勉強したことない、岡倉については博物館学で耳にしたくらい。 10/2 あとがき(一九九二年春)、469-483頁. 解説(川崎修)、485-499頁. 10/3 「思想史の考え方について」、427-467頁.
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