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赤ちゃんはどこまで人間なのか 心の理解の起源
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赤ちゃんはどこまで人間なのか 心の理解の起源

ポールブルーム(著者), 春日井晶子(訳者), 長谷川眞理子(その他)

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赤ちゃんはどこまで人間なのか 心の理解の起源

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 ランダムハウス講談社/
発売年月日 2006/02/08
JAN 9784270001196

赤ちゃんはどこまで人間なのか

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商品レビュー

3.7

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2018/11/21
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人が生まれながらにして持つ心の態度―本質主義(生物・人工物になんらかの意図を見いだす)、二元論(体と体に還元されない精神)がぼくたちの信仰心、芸術、道徳といった高度な知性を生む。という趣旨の本です。 特徴は、赤ちゃんの発達の研究から得られた証拠で態度の生特性を裏づけていることです。 2・3章は本質主義と芸術について。 本質主義は物が作られた意図を想像させ、「これは何のために、だれによって作られたのか」という問いをひねり出します。この態度から創造主たる神が想像されるとブルーム先生は言っています。 また、絵画は芸術家の意図をくみ取られる形で解釈されることになります。贋作はこの意図をともなっていないため評価が低いとのこと。 4・5章は道徳についてです。–が、このへんはよく分かりませんでした。ブルーム先生はのちに『反共感論』という本を書くのですが、共感を重視する今回の『赤ちゃんはどこまで人間なのか』の立場はその本でくつがえされることになります。なので、道徳についての章は話半分で読めばいいかと思います。 6章は嫌悪について。嫌悪感は病原菌/寄生虫感染への防護策として生まれたもので、腐った肉、死体、糞便から遠ざけるためにはたらきます。嫌悪感の対象は拡張され、人間、とくに自分たちと違うように見える人たちにも適用されることがあり、最悪の例がナチでした。 7章は二元論と死後の世界を説明。二元論もまた人間の生得的な視点であり、デカルトもその立場から哲学を作り上げました。その意味で、わたしたちはみな「デカルトの子ども」なのです。 そして、死後の世界は朽ちる肉体と朽ちぬ精神という二元論から自然に発生した考えなのではないか、と。 8章は生得的な本質主義、二元論と近代科学の成果の今後について。生物の複雑なデザインは目的を持たない突然変異と遺伝、つまり進化によって説明できます。モノに還元できない心という発想は哲学者や認知科学者から評判がわるく、唯物論がただしいと多くの科学者は考えています。つまり、本質主義と二元論は間違っています。 ですが、この二つの考えは多くの人にとって人気なので、教育するべきかしないべきか、どのくらいから教えればいいのか、といった点で摩擦が起きるだろうと結んでいます。 ¶ なにかを考えるとき、「何のためにこれはこうなっているのだろう」と考えることが多いものですが、実はその問いは人間の本質主義、赤ちゃんの時からみられる思考形態だ、という話はとても面白いですね。この問いは神を夢想させたのと同じ間違った問いなのかもしれません。動機や意図がないことは意外と多いものです。 二元論も本質主義もあまりにも自然なので、それがバイアスだということに気づかされるのは不安な体験でもあり、重要な知見でもあるでしょう。

Posted by ブクログ

2017/03/19

人間の道徳、嫌悪などの感情は、どの程度まで遺伝的な形質であるかの研究成果の紹介。 ポール・ブルームといえば、人間の言語が「適応的」で、自然淘汰の結果として進化したとするスティーブン・ピンカーとの共著論文が有名で、生物進化における自然淘汰の役割を重視する「ネオ・ダーウィニスト」と...

人間の道徳、嫌悪などの感情は、どの程度まで遺伝的な形質であるかの研究成果の紹介。 ポール・ブルームといえば、人間の言語が「適応的」で、自然淘汰の結果として進化したとするスティーブン・ピンカーとの共著論文が有名で、生物進化における自然淘汰の役割を重視する「ネオ・ダーウィニスト」として知られる。チョムスキーは、言語は適応的ではなく、自然淘汰は言語の進化に大きな役割を果たさなかった(何らかの自然法則の制約の中で、他の認知能力の進化の副産物として進化したことを重視する)としており、言語の進化に関しては、ネオ・ダーウィニストと対立する立場を表明している。 「ネオ・ダーウィニスト」が道徳感情の「進化」についてどのように議論するのかを期待して読んだが、本書全体を通して進化の議論は少なめ。 感情の生得性については説得的でわかりやすく、多くの人が納得できるのではないかと思う。

Posted by ブクログ

2011/02/20

赤ちゃんが成長していく過程を、心理学の観点から読み解こうという本。人の善悪や世界に対する認識の変化などすごく面白いです。

Posted by ブクログ

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