クォンタム・チェンジの心理学 急激に起こる人生・人格の変化

ウィリアム・R.ミラー(著者), ジャネットセデバカ(著者), 鈴木乙史(訳者), フランクリン裕子(訳者)

• 販売会社／発売会社: ブレーン出版/
• 発売年月日: 2006/02/10
• JAN: 9784892428258

商品レビュー

2018/02/21

「クォンタムチェンジの心理学」William R. Miller, Janet C’de BACA

人生において、突然劇的で疑う事なく良い方向への転換をもたらした体験、心理療法等で経験するような徐々に変化していくものとはまるで質的に異なるような変化をクォンタムチェンジと呼ぶ。

典型的なクォンタムチェンジ体験者は、特別に顕著な何かが起きた数分の瞬間を語る。

洞察タイプ
突然ある人が新しい悟りを得て、新しいやり方で物事を考えるようになる。このアハ体験は非常に深く、その悟りの瞬間から人はその真実性を確信する。

神秘体験タイプ
何らかの誘引により、または不意の出来事としてやってきて、2,3時間、または2,3日かけて消えていく。

クォンタムチェンジを経験した者の半数以上が不幸を意識しており、絶望さえしていた。

洞察的、神秘的クォンタムチェンジ双方における共通点は、新しい知識や真実を受け取るという経験がある。興味深い特徴は、この洞察の真実性に対して即時の確信が伴う。

神秘的体験の特徴
・口では言い表せないもの
・純粋知性という特質
・一過性である
・受身的である
・一体感がある
・超越的である
・畏敬の念を持つ
・肯定的である
・普通の経験とはまるで違う特殊性

体験者の殆どは、「体験の後どんな変化がありましたか？」の質問に「全てです」と答えている。それは、自己と現実を知覚し理解する仕方に劇的な変化をもたらす。

スピリチュアリティは、クォンタムチェンジを体験した男性の間では、優先リスト最下位だったのがトップになる。女性は3位。

クォンタムチェンジを誘発する５項目。
忍耐の限界
深刻な矛盾
個人的な成熟
直感的な人
神聖なる出会い

時間をかけてクォンタムチェンジを援助する3方法
1.体験の旅のお供をすること。その変化のプロセスの間、その人を支え、再確認と熟考の機会を提供する。
2.その経験が正常である事を伝え、安心を提供する。
3.希望を抱かせる事。悩んでいる人たちに驚くべき変化が可能であり、実際に起こるのだという事を伝える。

智慧を呼び起こす
正確な共感と傾聴により、教え込むのではなく、その人自身の体験から呼び起こす。

矛盾が発達する事
「自分がどうあるのか？」と「どうなりたいのか？」の食い違いを認識する。

肯定的なモデルを提供する事
自分を信頼してくれる人の存在が、意識の変革において重要な役割を果たす。

クォンタムチェンジ体験者の事後特徴と価値観。
・私たちのその日その日の物質的現実は全体の現実の僅か一部に過ぎない。
・愛とは私たちであって私たちはそのためにいる。
・物の所持を優先しなくなる。
・他人と自分の両方に思いやりのある受容を持つ。
・皆は同じボートに乗っているのではなく、私たちは同じボートなのである。
・真実を知るには様々な方法がある。
・真実は人に押し付けるものではない。
・欠点は思いやりと許しを学ぶ為にある。
・人生は全て贈り物であり、日々は新しい機会をもたらす。

2015/02/06

いろんな人の「その時」の体験が書いてある
その後の人生などについてはほとんど書いていないのがちょっと不満。
そして、これこそ私が求めているものだ、と強く思う。
体験した人たちは求めて体験したわけでもなく
きっかけもなくある時突然、というものらしい。