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クオリア入門 心が脳を感じるとき ちくま学芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房/ |
発売年月日 | 2006/03/10 |
JAN | 9784480089830 |
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クオリア入門
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商品レビュー
3.5
27件のお客様レビュー
『怪獣の名はなぜガキグゲゴなのか』という本でクオリアについて書かれており、クオリアについてもっと知りたいと思い読了。 頭の中でその都度絵に変換して読んでいたので読むのにそこそこ時間がかかり何度かキャパオーバーもしたがその分満足度は高くお腹いっぱいな内容だった。そもそも「感情の最小...
『怪獣の名はなぜガキグゲゴなのか』という本でクオリアについて書かれており、クオリアについてもっと知りたいと思い読了。 頭の中でその都度絵に変換して読んでいたので読むのにそこそこ時間がかかり何度かキャパオーバーもしたがその分満足度は高くお腹いっぱいな内容だった。そもそも「感情の最小単位」と言われても多くの人は何のことだかわからないだろうし喜怒哀楽以上の脳の動きに興味がない人にとっては最初の数ページで読むのをやめてしまうだろうが「心のしくみを機械などみたいに分解して知りたい」という人や上の本を読んでクオリアそのものに興味があるひとにはオススメしたい一冊。
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「心」の全ては、脳のニューロンの発火に伴って起きる「脳内現象」に過ぎない。これは、現在の神経生理学の立場からしては常識であるという。そう、デカルトの二元論はとうに捨てられたのだった。では、脳というこの臓器の中でどのようにして「心」が立ち上がってくるのか?これはいまだ解明されていな...
「心」の全ては、脳のニューロンの発火に伴って起きる「脳内現象」に過ぎない。これは、現在の神経生理学の立場からしては常識であるという。そう、デカルトの二元論はとうに捨てられたのだった。では、脳というこの臓器の中でどのようにして「心」が立ち上がってくるのか?これはいまだ解明されていない問題である。著者は、それを「クオリア」と「指向性」という考えで解き明かす土台を作ろうとしている。議論を見るとなかなか面白い。ニューロンの発火の「クラスター」がクオリアを作り出しているという。ここの発火ではなく、その時系列にそして広がりを持った発火の相互関係から作り出されるという。これを「マッハの原理」というらしい。なるほどとは思うが、まだまだ数値的にも計測ができない領域だから、どう発展するのか不明で、それゆえ「ハード・プロブレム」と呼ばれているのだな。
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ニューロンの活動といった物質的な過程が、意識の中の表象とどのような関係があるかという問題について挑んだ本。 視覚的なアウェアネスの中で、色や音、香り、味、手触りといった鮮明な質感を伴うクオリアの塊(例:りんごの赤い感じ、つやつやした感じ)に、具体的な質感を伴わず抽象的だが、構造・...
ニューロンの活動といった物質的な過程が、意識の中の表象とどのような関係があるかという問題について挑んだ本。 視覚的なアウェアネスの中で、色や音、香り、味、手触りといった鮮明な質感を伴うクオリアの塊(例:りんごの赤い感じ、つやつやした感じ)に、具体的な質感を伴わず抽象的だが、構造・意味を伴う明示的な視覚情報としてのポインタ(例:それはりんごである)が貼り付けられるという考えが興味深かった。
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