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柴田元幸(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新書館/
発売年月日 2006/03/05
JAN 9784403210884

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¥220

商品レビュー

3.8

22件のお客様レビュー

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2022/02/05

図書館本。英文和訳を翻訳へ昇華する作業って、こんなに奥深くて面白いのかと驚きました。学生のときに出会っていたら‥と、後悔。村上春樹さんの特別講義も収録されていて、ちょっと得した気分にもなりました。

Posted by ブクログ

2019/09/23

ライブ感があるようでない。 教授の解説自体はかなり多面的・文化的で今まで自分がやってきた翻訳とは一線を画すもので新鮮。ただ自分が訳したものをそこに没頭させるだけの熱は持てなかった。

Posted by ブクログ

2018/04/04

この本を読んでいる数日間、楽しくて楽しくてしょうがない、という本でした。このワクワク感。読み終わって寂しい~。 生まれて初めて、「文芸翻訳」というものに挑戦してみたのですが、こんなに楽しいなんて本当にビックリです。 村上春樹さんが「趣味は翻訳」とエッセイに書いているのを初めて読...

この本を読んでいる数日間、楽しくて楽しくてしょうがない、という本でした。このワクワク感。読み終わって寂しい~。 生まれて初めて、「文芸翻訳」というものに挑戦してみたのですが、こんなに楽しいなんて本当にビックリです。 村上春樹さんが「趣味は翻訳」とエッセイに書いているのを初めて読んだ時は、「か、変わった人だなぁ~」と思っていたけど、今なら分かる。翻訳ってほんと楽しい。まったく予想していなかっただけに、まずそこに衝撃を受けました。 毎日、仕事が終わった後、帰る前に会社で課題を1、2個自分で翻訳してプリントアウトして、その後、それを見ながら家とかカフェで本文を読む、という読み方をしていたのですが、毎日毎日、早く翻訳したくて、早く教室でのみんなの訳が読みたくてウズウズしてました。 そして、他にもいろいろビックリ。 まず、翻訳って時間がかかるんだなぁ、ということ。しかも、慣れていないせいか、見積もった所要時間と実際にかかる時間が全然リンクしない! 最初にざーっと課題に目を通したとき、「カーヴァーは20分くらいで出来るかな? ダイベックとかカルヴィーノはちょっと面倒くさそうだから40分くらい?」なーんて見積もっていたのですが・・・ダイベックは人生初翻訳だったのもあって、2時間くらいかかったし、簡単そうだと思ったカーヴァーは私的には3番目くらいに手を焼いて、1時間はかかった。逆に、しっくりくる学術的な用語を探すのに手こずりそうと思った蟻の話はあっという間だったし。 次にビックリしたのは、自分の誤訳の多さ。けっこうやらかしている。けっこうショック。 さらに、さらに、プロのすごさに圧倒。(というか、自分の訳のショボさに衝撃) 特に、カルヴィーノの回は、教師訳例の素晴らしさに驚愕しました。自分で「今回はなかなかよくできたんじゃない?」なんて思っていただけにその差に愕然。 そして、最後に、ヘミングウェイにも驚いた。原文を読んだことなかったのだけれど、こんな文章を書く人だったのか、と。 よく言われている彼のスタイルについて、これまでに読んだ翻訳ではあまりピンと来てなかったのだけど、ああ、こういうことか、これがそうか、と今さらながら分かった。日本語に移し替えると全然うまくいかなかったな。何かが増えて、あの簡潔さが減ってしまう。 カーヴァーの文章も、なんていうか、翻訳していると、ものすごく胸に迫ってくるというか、シンプルさがズキズキ来る。これは、もっとオリジナルで読まないとなぁ、とすごく思った。もちろん翻訳者がよくないということではなく、全部そのまま味わいたい、という欲張りな気持ちからの実感です。 ブローティガンに至っては、海にポートワイン、岩にロックンロール、この単語の流れを見た瞬間に私はあっさりあきらめてしまった。この感じ、訳せるわけないじゃんーって。 これまで、「できればこういうことを気にして翻訳してほしいけど、そんなことまで翻訳者に求めていいんだろうか」なんて私が遠慮がちに思っていたことは全部、柴田さんは「翻訳するうえでは当然考慮すべきこと」という前提で講義しておられて、読み終わった今はもう、この人の翻訳は無条件に信頼するに至った。 本の中で、「藤本和子は唯一、僕が原書を読む必要を感じない訳者で、すごく影響されているんで、」とおっしゃっていましたが、柴田さんご自身こそ、そういう「原書を読む必要を感じさせない訳者」の一人だ、と思う。 しかし、楽しかったなぁ。この本。 趣味で翻訳、って、絶対楽しいと今は思う。 習いに行っちゃおうかな~とすら思う。みんなで、あーでもない、こーでもない、と作者の意図とか、日本語や英語の含意みたいなのを語り合うのが楽し過ぎる。

Posted by ブクログ

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