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琥珀蒐集クラブ ランダムハウス講談社文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ランダムハウス講談社/ |
発売年月日 | 2006/03/01 |
JAN | 9784270100325 |
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琥珀蒐集クラブ
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商品レビュー
3.3
8件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
積読のうちの一冊、ジャケ買いだったような。 ナチスが隠した財宝をめぐる歴史ミステリー。作中、何度か描写される、かつて実在した琥珀の間を見てみたいと思わせる。 主人公はアメリカの判事レイチェル。彼女の父は第二次大戦後ベラルーシからアメリカにやってきた移民。冒頭出てくる拷問のシーンは当時、とある委員会に属していた父の記憶。 レイチェルは離婚したが元夫のポールとは良好な関係を保っている。父はレイチェルのキツさは分かっていながらも、レイチェルとポールに復縁は出来ないのかと探りをいれたりする。温厚な父で、ある日突然殺害されるまでレイチェルは父の戦争中の体験を深く考えた事はなかった。父は琥珀の間の探索を行なっていた。その事は危険を伴うため、レイチェルには教えていなかった。しかし、レイチェルは謎を解くため、ヨーロッパに飛ぶ。ポールはレイチェルを救うため、後を追う。 レイチェルを助けるため段々にポールは無茶をするようになっていき、そのことがレイチェルの気持ちを動かすところが面白かった。 謎解きあり歴史ありロマンスあり、少しずつ楽しみながら読んでいて、読み終わるのが残念なほどだった。琥珀は割れても宝石としての価値はあるため、パネルは実際にはもう存在しないかもというのは残念だったけど。
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宝石に関する資料を集めていたときに検索にひかかってきた。 自分は琥珀というと、宝石としての価値よりもミステリアスな逸話に惹かれます。 そんな逸話のひとつ、琥珀に心を奪われてとうとう書斎の壁一面を琥珀の象嵌で飾り立てようとしたのがかつてのプロイセン王フリードリヒ1世、そして完成させ...
宝石に関する資料を集めていたときに検索にひかかってきた。 自分は琥珀というと、宝石としての価値よりもミステリアスな逸話に惹かれます。 そんな逸話のひとつ、琥珀に心を奪われてとうとう書斎の壁一面を琥珀の象嵌で飾り立てようとしたのがかつてのプロイセン王フリードリヒ1世、そして完成させたエカテリーナ2世。 美しく細工された琥珀で覆われた部屋は世界の覇者たちの垂涎の的となり、第二次世界大戦時にナチスドイツによって壁のパネルが略奪されナチス衰退時に隠されてからは、凄腕のトレジャーハンターとソビエト政府が躍起になって探し回ることになる。 失われた琥珀のパネルをめぐって対立するハンターと彼らの後ろ盾の大富豪たち。巻き込まれ危険に翻弄されるアメリカ人夫婦。結局琥珀は現存するのか、するならばどこにあるのか。 琥珀の間以外にも、ロマノフ王朝時代の宝石で飾られた小箱や道具など優美な宝物が出てきて、自分にとっては思わぬ収穫でした。図鑑みたいにそのものを写真で確かめるのもいいけれど、文章で表現される宝石も生きているようで美しいです。 宝石の美しさに引き換え、ハンター・ノルが下品でどうしても好きになれなかった。ハンターになる前、保険屋さん時代の勇敢なエピソードは良かったのに。見た目は良いようだけど殺人マニアで下品とかひどい。 最後はノルとモニカだけ死んで、ロリングとスザンヌは琥珀の間に呪われたまま宝を守っていって欲しかったかも。(それではダークファンタジーみたいになってしまうか…)琥珀のためなら殺人も厭わない姿勢は確かに悪なんだけど、ふたりとふたりの関係が上品で、どう見てもふたりとも個人の欲を超えて琥珀のために正気を失っているのでちょっと好きでした。
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スナック梨明日の入口近くのカウンター席で、いつも琥珀を磨いている勉さん。かれの心を捉えて放さない琥珀は、遠い昔のロシア皇族も魅了したようで、エカテリーナ宮殿に四方全てを琥珀のパネルで装飾した『琥珀の間』というものがあったらしい。 しかしナチスによる略奪で、琥珀の間を装飾して...
スナック梨明日の入口近くのカウンター席で、いつも琥珀を磨いている勉さん。かれの心を捉えて放さない琥珀は、遠い昔のロシア皇族も魅了したようで、エカテリーナ宮殿に四方全てを琥珀のパネルで装飾した『琥珀の間』というものがあったらしい。 しかしナチスによる略奪で、琥珀の間を装飾していたパネルは消失し、以来その行方はわからなくなっていた。ヒトラーによって隠されたという説もあれば、仲たがい関係にあったゲーリングがヒトラーを騙して、奪い去ったという説もある。果たして琥珀の間に使用された大量の琥珀パネルは、まだ現存するのだろうか、それともすでに破壊されてしまっているのだろうか… 琥珀の間をめぐる壮絶なる奪い合いが始まる! 簡単に言うとこんな内容の小説。 この本は600ページ近くある。200ページくらいまでは面白かった。 ヒトラーが征服した国々から美術品を略奪し、洞窟内に隠したというのは有名な話。戦後そこから救出された美術品は多々あるが、いまだに行方知れずのものも多い。しかしその中には紛失したというよりも、富豪のコレクターたちによって闇で取引され、公に返還されることを阻止された例が少なくない。タイトルの『琥珀蒐集クラブ』のクラブとは、これらのコレクターたちが集いあい、所蔵するお宝コレクションを披露するための秘密クラブのことだ。その中でも『琥珀の間』獲得に執念を燃やす二人のコレクターが、刺客を刺し向け合い、どちらが先に真実にたどり着くかを競い合う。 正直なところ、盛り上がりに欠けた感は否めない。史実に基づいた前半は面白かったけれど、中盤以降は取っ組み合いの喧嘩みたいなドタバタしか起きないので、飽きてしまった。 もっと短くすれば面白かったと思う。 ロシアは、もう現存しないものと諦めたのか、『琥珀の間』を復元してしまったようだ。 一度でいいから見てみたい。
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