平成マシンガンズ

三並夏(著者)

• 販売会社／発売会社: 河出書房新社/
• 発売年月日: 2005/11/30
• JAN: 9784309017389

商品レビュー

2015/04/15

文学作品を語るとき、「何歳の人が書いたから」という見方は好きでないのだが、この小説については敢えて言ってみる。とても15歳が書いたとは思えない、端正できれいな文章だと思った。読みやすい。「自分が15歳のときは、絶対こんなこと思いつかなかったし、こんな言葉知らなかった」と思う個所も多々あり、それが反対に微妙なリアリティを醸し出している。救いようもない暗さを持つストーリーだが、読後感は悪くない。中学生の心を覗いてみたい、というときにお勧めの一冊。

2014/10/29

書き出し、めっちゃ好きだ～と思ったけど、ずっとその調子で、途中から「なんでこれ予約してまで借りたんだっけ？？」とハテナが沢山状態で読みきった。作者が１５歳だかで話題になったんだったね。
あぁ～１５歳と思えば「なかなかやるな」って感じかな。
１５歳の痛みみたいなものがリアルなのは確かに秀逸。
プロローグ風の文章は、映画の冒頭のナレーション風に、ちょっと音読してみたくなる。

2014/06/30

★★★☆☆
繊細なお話
【内容】
あたしの夢には死神が降臨するボロのジーンズに出刃包丁をもって夢に現れる男。あたしはそいつが差し出すマシンガンを撃っては、頭を撫でられていた。

【感想】
立場が変われど人は人として同じなのだ。

他人に同情されると、「言うのは簡単だよな～このやろー」って思ってしまう。
でも、他人が困っていると同じように同情してしまうのだ。その時他人は「言うのは簡単だよな～このやろー」って思っているのだ。

人間ってやつは立場によって感じることが違うのだ。

内容としてはかなり蛋白で、マシンガンとか出刃包丁とか活かしきれていない。もったいない。