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君は永遠にそいつらより若い
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
| 発売年月日 | 2005/11/10 |
| JAN | 9784480803948 |
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君は永遠にそいつらより若い
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商品レビュー
3.8
61件のお客様レビュー
自称「やる気と根気と心意気と色気に欠ける」がしかし心優しいホリガイさん。後半の自身を顧みない大胆な行動には驚いた。友というより人を大切にする彼女は最後イノギさんとどんな話をしただろう。やっぱりゲームの話かな、それでもいいと思う。
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独特な読後感。 ホリガイの生き方がすごく魅力的だった。 特に強い信念も無く飄々と生きていきたいと思っているのに、そうも生きられない自分との葛藤でもがいている感じが人間臭くて好きだなと思った。 周囲の人に幸せになって欲しい、楽しくいて欲しいという欲が彼女の原動力なのかな。 そこには...
独特な読後感。 ホリガイの生き方がすごく魅力的だった。 特に強い信念も無く飄々と生きていきたいと思っているのに、そうも生きられない自分との葛藤でもがいている感じが人間臭くて好きだなと思った。 周囲の人に幸せになって欲しい、楽しくいて欲しいという欲が彼女の原動力なのかな。 そこにはエゴが含まれていて、純粋な正義感だけではないと自覚しているところも好感が持てる。 イノギさんとはどんな形であれ、一生関係が続いていって欲しいな。
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わたしは二十二歳のいまだ処女だ。しかし処女という言葉にはもはや罵倒としての機能しかないような気もするので、よろしければ童貞の女ということにしておいてほしい。やる気と根気と心意気と色気に欠ける童貞の女ということに。(p.12) 私も最近、友達と飲みに行き、彼氏彼女の話から性の話に...
わたしは二十二歳のいまだ処女だ。しかし処女という言葉にはもはや罵倒としての機能しかないような気もするので、よろしければ童貞の女ということにしておいてほしい。やる気と根気と心意気と色気に欠ける童貞の女ということに。(p.12) 私も最近、友達と飲みに行き、彼氏彼女の話から性の話になったとき、ホリガイと同じ疎外感、もう誰でも良いからこの、年齢=彼氏いない歴の女を笑ってくれという投げやりな気持ちになった。ホリガイの「どなたか暇な方、五千円でよろしく」なんて言うさめた笑いを取りたい気持ちも痛いほど分かる。処女という言葉に神聖さを感じるのに、童貞というと落ちこぼれや、売れ残りのイメージがあるのは何故なのだろうか。クソガキから女になるのだ。とホリガイが言うように、処女も童貞も不良在庫に過ぎないのか。不良在庫と考え出すと、自分が社会不適合者のように感じてくる。陰キャのような陽キャのようなその狭間にいるホリガイがとても変わった主人公で惹きつけられる。就職先も決まり、大学とバイトの気だるげな行き来をしながら、堕落した生活をしていて、人生何とかなるさ!!!と言うような楽観主義者かと思いきや、行方不明の男の子や、リスカを繰り返すアスミちゃん、似たもの同士で一緒にいる河北の話をトイレを我慢してまで聴くところ、自殺した穂峰君を想い続けているところ、そして、イノギさんを襲った犯人を探し続けているところ、過剰な優しさとお節介を感じるとともに、他人のことを自分のことのように捉えるところに彼女の生きづらさが詰まっているのかなと思った。過去に男児に暴行を受けた心の傷から彼女の男への憧れ、女という肉体を抜け出せないことへの葛藤も感じた。ヤスオカも童貞であることに泣くほど悩んでいて、その理由は、男からしたら羨ましいもので。同じ性別でも悩みは分かち合えないもの。女の煩わしさのようなものも男にもあると考えると、抜け出したくなるほどこの世界が心底嫌になった。ネグレクトされている男の子を保護した穂峰君、彼の遺書の「理由はきかないでください。僕にもわからないので。死んでから後悔するかもしれないとも思ったんですが、すぐに後悔も何もないから死なのだと気付きました。気がかりや、心残りはいくつかあるのですが、焦燥がそれに勝ってしまいました。…」という文章。いつ殺されるか分からない男の子を助けられなかったという自負の念があったり、助けたつもりでも、側から見れば、誘拐になってしまうところ、この世界の不条理さに辟易してしまったのかと思った。私も別の世界線があるのならその世界に行きたいと思うことはあるが、ひょんなことで、理由も特になく唐突にその感情はやって来る。多分、自殺する人ってこんな思いを抱くのかなとも思う。理由は自分にも分からない。分からないからフェードアウトしたくなる。なんとも言えない負のループのような感じがして、考え出すと頭がおかしくなりそうなのでやめておく。イノギさんの抱えている闇に寄り添えるのは、少しでも忘れさせてあげられるのはホリガイしかいないと思った。何にもないような顔で接しているにも関わらず、心の奥では、犯人を捕まえてやるという信念に燃えている。そんないい人に出会えたということがイノギさんにも伝わっていたからこそのラストだったのかなと感じた。なぜかまた、会いたくなる人って必ずいて、その人は何となくで生きているような人で、でもその本心は分からないような人だと思う。私の会いたくなる人もそういう人。ホリガイはまさにそんな感じの人で、実際にいたら友達になりたいと思った。 ネグレクト、自殺、性差、売れ残り、性暴力、様々な問題をうまくうまく織り込んで、一つの物語にしているからこその受賞作なのだろう。ホリガイと同級生の会話がキーワードのようになり、社会の問題を浮き彫りにしているところに凄さを感じる。最初は、情報量が少なく、小難しい作品だなと感じていたが、読み進めていくうちに、登場人物たちが輪郭を成して来るところ、こんな人いるよなと思わせてくれるところ、そして、読者の悩みと登場人物たちの悩みを共有できるところ。読み終わっても余韻に浸れる本だった。
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