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臨床哲学がわかる事典
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 日本実業出版社/ |
発売年月日 | 2005/10/31 |
JAN | 9784534039880 |
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臨床哲学がわかる事典
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コンセプトと第1章は好き。あとユーモアも好き。でも愛とか無条件の寄り添いとかそういう理想的何かはそれ以外のほとんどの現実を否定して責めることにもつながる。理想的な愛、そんなものはあったら結構だが、それがないことを理由に喧嘩するみたいなどろどろしてて重苦しいのは疲れる。ユーモアでい...
コンセプトと第1章は好き。あとユーモアも好き。でも愛とか無条件の寄り添いとかそういう理想的何かはそれ以外のほとんどの現実を否定して責めることにもつながる。理想的な愛、そんなものはあったら結構だが、それがないことを理由に喧嘩するみたいなどろどろしてて重苦しいのは疲れる。ユーモアでいいやないか。 ユダヤ・キリスト教的文化じゃない日本で本当にレヴィナス的な意味での愛って自然に成り立つものか?未だ日本のどこでも存在しなかったものの不在を嘆いているように聞こえる。なんかそんなの嘘くさくて笑えるっていう人の方が多いのではと思うのだ。個人的には日本の家族の理想形は大阪のおばちゃん的な和気あいあい日々爆笑形式にある気がしている。シリアスってもともと日本にはない文化な気がして、形式遂行しつつもその形式遂行さえもバカバカしいわと笑い飛ばす、しかし癖で形式遂行しちゃってるみたいな感じがする。 輸入知識の限界みたいなものを学術と実践の狭間でよく感じるところであるが、それは無条件の愛、自由、平等含めそのキリスト教的概念全般に感じる。初めから土着になかったものを輸入して、その理想的理論と同様にヨーロッパが過去に失敗したであろうことも同時に輸入してもう一度繰り返すのだろうか?と。経路は違うものがあってもいいのではないか。 日本文化では初めから自律性というコンセプトがなかったというより自立と依存の境目が曖昧で、愛なんてほぼ心なんて伴ってなかったはずである。もちろん不可逆だから同じ失敗をしてその経路も辿らなきゃいけないのかもしれないけど。不幸を笑い飛ばす技術という意味で大阪のおばちゃんはフランスの最先端と同じライン入ってる気がするんだよな。
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臨床哲学と銘打っているが、その範囲はいのち、他者、文化、社会、現象・存在に関わる様々な主題を扱っている。見開きで一つの主題について書かれており、読みやすい。引用を余すところなく用いながら、氏の他の著作に通底する近代以降の機能性(有用性)批判にブレはない。氏は親キリスト(親ユダヤ)...
臨床哲学と銘打っているが、その範囲はいのち、他者、文化、社会、現象・存在に関わる様々な主題を扱っている。見開きで一つの主題について書かれており、読みやすい。引用を余すところなく用いながら、氏の他の著作に通底する近代以降の機能性(有用性)批判にブレはない。氏は親キリスト(親ユダヤ)の思想に明るいためか、そのため一層アンチ・キリストの流れを汲む思想にも臨床哲学を見出せているのが特徴。医療、教育、福祉等、生身の人と関わる仕事をしている方に、是非ご一読の価値ありと勧めたい。
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