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ノヴァ ハヤカワ文庫SF
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ノヴァ ハヤカワ文庫SF

サミュエル・R.ディレイニー(著者), 伊藤典夫(訳者)

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ノヴァ ハヤカワ文庫SF

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房/
発売年月日 2005/11/30
JAN 9784150115395

ノヴァ

¥935

商品レビュー

3.2

7件のお客様レビュー

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2024/02/03

1960年代、アメリカのSF界においてニューウェーブの旗手として登場したサミュエル・R・ディレイニー。本作は彼が25歳の時に書いた壮大なスペースオペラであり、絶大な権力を持つキャプテン・フォン・レイを筆頭に、希少資源イリュリオンをめぐってルビー&プリンスきょうだいと熾烈な...

1960年代、アメリカのSF界においてニューウェーブの旗手として登場したサミュエル・R・ディレイニー。本作は彼が25歳の時に書いた壮大なスペースオペラであり、絶大な権力を持つキャプテン・フォン・レイを筆頭に、希少資源イリュリオンをめぐってルビー&プリンスきょうだいと熾烈な争いを繰り広げノヴァ(恒星が大爆発を起こすこと)の瞬間を目指す、というもの。 大衆に受けやすいキャラクター像や、映画的な物語の流れ、壮大なヴィジョンなど。これぞスペオペって感じの作品でした。上記の簡単なあらすじからもわかる通り、SFにおける科学考証は実に大雑把です。それらしい理論を唱えてはいますけどね。まあ、本作において重要なのはそこではなく、フォン・レイの華麗な活躍と、彼の人生をご覧あれ!って側面が強いので、細かいことは置いといて、テンション高めの宇宙の旅を楽しみながら読むのが正解でしょう。 作品内には「聖杯伝説」や「タロットカード」など色んなシンボルが配置されていて、単純なスペオペという読み方以上の「神話的」な読み方も提示。前半と後半で二部された構成はシンメトリックに状況を描き……とまあ段階を分けて楽しめるようになっています。 ただ個人的にはその隠されたシンボルとかの部分に対してさほど興味をそそられなかったというのが本音で、フォン・レイの過去話とかタロットカードの長々とした解説はどうでもいいから、もっと宇宙を探索せいや。もっときょうだいとバチバチに対決せいやと思っちゃいました。 どちらかと言えば脇役であるマウスの話の方がよっぽど、現代的なSFのマインド、そして私が欲している「物語」に通じる部分がある気がしていて、マウスが「物語を書きたい」「物語とは何なのか」「何のために物語はあるのか」ということを、旅を通して追求していく部分をもっと見せてほしかった。というかあれか、この壮大で(一面的には)大雑把な宇宙の旅こそが、彼が物語を描く種子となったはずなんだから、それこそが本作の要となる部分と考えた方がいいのか。うん、私にとっては「マウスが物語を得る物語」だった。『ノヴァ』はそんな物語だ。

Posted by ブクログ

2023/09/03

一見痛快なスペースオペラに見せかけて、多層的なテーマが寓意されている作品・・・らしいのだが、正直よく分からないというか話があちこち飛んでいくし、あんまり必要ないキャラがずっといるしで、単純に散漫な印象を受けてしまった。 というか題名がノヴァで、まさに爆発する瞬間の太陽に突っ込むと...

一見痛快なスペースオペラに見せかけて、多層的なテーマが寓意されている作品・・・らしいのだが、正直よく分からないというか話があちこち飛んでいくし、あんまり必要ないキャラがずっといるしで、単純に散漫な印象を受けてしまった。 というか題名がノヴァで、まさに爆発する瞬間の太陽に突っ込むというのが盛り上がり所なのだが、なんかさらっと流されていて拍子抜けしてしまった。

Posted by ブクログ

2023/03/02

1960年代に書かれた32世紀の気宇壮大なスペースオペラは、科学的事実に窮屈にしばられた感じがしない自由奔放な感じがいい。主人公たちが訪れる星々の歓楽街や、そこに集う人々たちの嬌声が聞こえるような風景描写、昨今のアニメを思わせるような、肉体が物質的に破壊されるような暴力的なアクシ...

1960年代に書かれた32世紀の気宇壮大なスペースオペラは、科学的事実に窮屈にしばられた感じがしない自由奔放な感じがいい。主人公たちが訪れる星々の歓楽街や、そこに集う人々たちの嬌声が聞こえるような風景描写、昨今のアニメを思わせるような、肉体が物質的に破壊されるような暴力的なアクションシーンなど、イメージの洪水を楽しめる作品。自分の読んだのは古い装丁のハヤカワ文庫で、生頼範義氏のイラストがまたTHE SFって感じで気に入っている。

Posted by ブクログ

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