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寅さんと日本人 映画「男はつらいよ」の社会心理
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 知泉書館/ |
発売年月日 | 2005/07/20 |
JAN | 9784901654555 |
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寅さんと日本人
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寅さんの解説本かと思ったら寅さんを通して社会学を語るものでした。社会的な発見はなかったけれど、寅さんって後半からどんどん良い人になっていくってことを知りました。前半から中盤の寅さんってほとんどサイコパスだもんな。あたしが子供の頃に見た義理と人情の寅さんは後半の寅さんだったんですね...
寅さんの解説本かと思ったら寅さんを通して社会学を語るものでした。社会的な発見はなかったけれど、寅さんって後半からどんどん良い人になっていくってことを知りました。前半から中盤の寅さんってほとんどサイコパスだもんな。あたしが子供の頃に見た義理と人情の寅さんは後半の寅さんだったんですね。 そして人気とともに「寅さんを我がまちへ」という誘致合戦が盛んになるという。行政が絡んで『ゆるキャラ』になっちゃうんだ寅さん。そうなると毒も吐けんわね。寅さんから毒を抜いてそうすんだ? まぁそういうことなんでしょう。 我が家では29作まで見たのですが、この本の中で寅さんを知らない大学生に寅さんを見せるという特別授業があって、それが29作目の『寅次郎 あじさいの恋』でタイムリーでした。しかしなんでこれにしたんだろう? あたしとしては17作目をおすすめしたいな。 山田洋次監督は寅さんを悲劇の主人公にしたんだとか。だからちょっと切ないんでしょうね。また他の国に寅さんみたいな映画があるのかという疑問が投げかけられていて、ないとしたら日本は独特の国なのかということになるんだけれどどうですか? みたいな終わり方してるんですが、あたしおととい寅さんみたいなアメリカ映画を見ました。それは映画の感想コーナーで。
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大学の教授達が人文学的見地から、映画「男はつらいよ」が何故長年人気が続いたのか、人々は映画に何を求めたのか、を考えた。 そこには“日本人らしさ“があった。人間関係とそこから浮かび上がる社会心理。 高度経済成長を通して人々が抱えた漠然とした不安。 映画「男はつらいよ」には、日本人が...
大学の教授達が人文学的見地から、映画「男はつらいよ」が何故長年人気が続いたのか、人々は映画に何を求めたのか、を考えた。 そこには“日本人らしさ“があった。人間関係とそこから浮かび上がる社会心理。 高度経済成長を通して人々が抱えた漠然とした不安。 映画「男はつらいよ」には、日本人が失おうとしていた日本らしさがあり、 人々はアメリカ型豊かな生活を得る一方で失う何かを映画の中に見付け癒されていた。 現代の大学生は「男をつらいよ」を知ってはいても見た事ない者が多い。喰わず嫌い。 だが一度観ると、全員ではないが多くの学生が、「ほっとする」と言ったそうだ。 そこには親から聞かされた、昔は良かったじゃないけども、日本人が民族として感じる郷愁があるのではないだろうか。いい部分も悪い部分もひっくるめて。
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試論に留まってはいるが。別にええやん。寅さんが何であんなに懐かしさを感じさせるというか、「ええもの」を感じさせるというか。大事な気がする。
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