1,800円以上の注文で送料無料

海に沈む太陽
  • 中古
  • 書籍
  • 書籍

海に沈む太陽

梁石日(著者)

追加する に追加する

海に沈む太陽

定価 ¥1,980

110 定価より1,870円(94%)おトク

獲得ポイント1P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房/
発売年月日 2005/06/10
JAN 9784480803870

海に沈む太陽

¥110

商品レビュー

3.6

5件のお客様レビュー

レビューを投稿

2015/06/25

なんと波乱にみちた男の生きざまだったことか。 太平洋戦争のあと、 妾の子として生まれ、いじめられた子ども時代をすごした主人公輝雄は、 いつしか家族というものに頓着しないようになり、 海へのあこがれを押さえることができずに、 16歳で家出をして船員となり、 米軍のLST(上陸用舟...

なんと波乱にみちた男の生きざまだったことか。 太平洋戦争のあと、 妾の子として生まれ、いじめられた子ども時代をすごした主人公輝雄は、 いつしか家族というものに頓着しないようになり、 海へのあこがれを押さえることができずに、 16歳で家出をして船員となり、 米軍のLST(上陸用舟艇)で軍事物資を積んで東南アジア各地を航海。 ヴェトナム戦争前夜、激戦のハイフォン港へフランス軍の救助に向かう。 やがて船を降りた輝雄は 世間知らずなこともあり、たちまち貧困に陥り、 ありとあらゆる職業を転々とする。 船員の生活の話かと思ったら、 大阪でヤクザまがいの世界に浸ってしまう。 大金持ちの気持ちの優しい女性と結婚して まともな社会生活が送れるかと思ったら、 これがまた上手くいかない。 こんなにいい奥さんもらったのになあ。 このあたり、なんだか、いらいらしてしまう。 青春期に大きな大きな冒険をした輝雄だが、 人間関係においてはあまりうまくいかず、 自分の夢ばかりを追ってしまうのだ。 なんといっても、二十歳そこそこの若者なのだ。 やがて、 「画家になってニューヨークへ行きたい」と思うようになり、 本当に渡米して そこでもまた波乱万丈な生活を送ることになる。 話が出来過ぎているかもしれないが、 戦中、戦後の日本の社会状況を背景に、 自分の運命を切り開いていく輝雄はとてもパワフルだ。 絶望しても失望しても常に自分の夢を見失わない輝雄。 原典に返って物事を成すことの大切さを見た想いだった。 画家の黒田征太郎氏をモデルにしたとあとがきにあり、 輝雄の絵への執着はここにあったのか、と思った。

Posted by ブクログ

2013/10/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

図書館にて借りました。 ててなし子の長男が田舎を飛び出し、いざアメリカンドリーム!! とりあえずこの子は凄い。 16歳で勝手に家出して、年齢を偽り船乗りになっちゃう。 思い立つ→やる(笑)みたいな。 とても、父親と性格が似ていてだから母親も、仕方ないなと思うんだろうな。 そしていつまでも、「ててなし子」と云う事に少しだけコンプレックスを感じる彼。 ラストにやっと自分の「今」立っている場所を確認した主人公に拍手!

Posted by ブクログ

2012/07/29

イラストレーター黒田征太郎氏の青春時代を下敷にした物語です。こういう本は結構好きです。百田尚樹氏の「錨を上げよ」を読み終えたときと同じ読了感です。後半のニューヨークの下りは読みづらかったのですが,前半の大阪,LST,横浜,大阪,東京あたりはすごく面白かったです。

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品