レイチェル 海と自然を愛したレイチェル・カーソンの物語

エイミー・エアリク(著者), 池本佐恵子(訳者), ウェンデルマイナー(その他)

• 販売会社／発売会社: BL出版/
• 発売年月日: 2005/07/20
• JAN: 9784776401346

商品レビュー

2024/08/19

レイチェル・カーソンの伝記絵本。やっぱり、学ぶことって大切なのだなとつくづく思う。観察したり、触ってみたり、調べたり考えたり…なぜ、大切な地球にこんな酷いことができるのか。刺さる…長男にも読んでほしいな。まだ少し難しいかな。私は『沈黙の春』や『センス・オブ・ワンダー』も読もうと思う。

2023/09/26

自然破壊を農薬や開発などで破壊することが、いかに自然の生態系を狂わせ、ひいては人類自身の将来を危うくするかという警鐘を世界で最初に鳴らしたアメリカのレイチェル・カーソンの障害を絵本で表現。
レイチェルの告発をその環境保護運動の面からだけ見ると、エネルギッシュな社会活動家というイメージを抱きがちだが、実はレイチェルはナイーブで豊かな感性の持ち主であって、自然界の生き物たちに限りな愛情の目を向けた科学者であり、自然界の驚異を人々に伝える素晴らしい本を何冊も書いた作家なのだ。

少女時代のエピソードとその情景を読むと、幼児期に芽生えてくる知的なものへの好奇心を周りの大人もしっかりと受け止め、みずみずしい感性をしぼませずに大きく膨らませてやることが、子どもの心の成長にとっていかに大事であるかが理屈抜きで伝わってくる。それは、子供がどのようなものに関心や興味を抱いて、やがて人生の進路の選択をしていくかというプロセスの原点になるとさえいえる大事な体験なのだ。

（『雨の降る日は考える日にしよう』柳田国男　より）

2021/08/19

環境破壊のもとになる毒物の危険性を訴えた『沈黙の春』の著者レイチェル・カーソン(1907-1964)を讃えた伝記絵本です｡「人間は､いったい､なぜ､大切な地球にこんな酷いことができるのか？すべての生き物は､複雑な命の繋がりの網で､結ばれ合っているのが判らないのか？」この著書が出版された当時の営利を追求する毒物製造会社から出た轟轟たる非難の声は、経済優先が招いた地球温暖化現象による異常気象や大規模災害が多発する今日の地球環境問題の延長線上にあり､人間の傲慢さを象徴する悪しき響きに聞こえてなりません｡