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地球の内部で何が起こっているのか? 光文社新書
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地球の内部で何が起こっているのか? 光文社新書

平朝彦(著者), 徐垣(著者), 末広潔(著者), 木下肇(著者)

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地球の内部で何が起こっているのか? 光文社新書

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社/
発売年月日 2005/07/20
JAN 9784334033149

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商品レビュー

3.7

13件のお客様レビュー

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2023/09/04
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

少々内容がハイレベルだけど 中学程度の地学系でもなんとか読めます。 まあ私は生物系だけど高校の科目に こいつが文系になければこっち取ってたぐらいだから!! 超大陸の説は当初は相手にされなかったけど ある説が出てきたことによりスポットが当たり やがてその説の証明のために本格的な 掘削技術ができ、船までも作られたわけで。 面白かったのはその当時の技術で なぜ途中であきらめなければいけなかったかの理由 なかなかカオスな状態ですし その孔は船を壊したということで 不名誉な称号までついています(笑) この本はちきゅうが稼働する前の本なので 今はいろいろ変わっているんだろうな。 ちょっとその後も知りたいかも…

Posted by ブクログ

2018/06/02

◆「ちきゅう」完成により深海底掘削調査が新たなステージに入る中、現代までの地質学的知見の形成、変貌する地球史・地球環境史と共に、その基礎となる全地球システム観の概要を解説◆ 2005年刊行。 著者平朝彦は、独立行政法人海洋研究開発機構地球深部探査長(地質学)。 同徐垣は、同機構...

◆「ちきゅう」完成により深海底掘削調査が新たなステージに入る中、現代までの地質学的知見の形成、変貌する地球史・地球環境史と共に、その基礎となる全地球システム観の概要を解説◆ 2005年刊行。 著者平朝彦は、独立行政法人海洋研究開発機構地球深部探査長(地質学)。 同徐垣は、同機構地球内部変動研究センタープログラム・ディレクター(地質学)。 同末廣潔は、同機構理事(地球物理学)。 同木下肇は、同機構理事(地球物理学)。  地球深部掘削探査船「ちきゅう」の稼働に伴い、深海底掘削調査は新たな段階を迎えた。アポロ計画に匹敵するものと目される「マントルへの到達」も夢ではなくなってきている中、深海底掘削調査に先立つ地質学的知見の歴史的積み上げ、その経過で判明したこと、一変した地球史、あるいは地球環境史の理解。  さらには、表層のみならず、地球の内部と連関した全地球システム観の成立と、全地球システムの時期的変動、そのメカニズムへの言及という地球という単位で地質学的に、また地球史的に巨視的な研究成果を開陳する。  プレートテクトニクスの理解がかかる研究の嚆矢とはいえ、それが非常に限定的な狭い領域であり、研究分野としては遥かに豊かな内実を備えていることが、本書から伝わってくる。  もとより、一見すると地味な分野とも。しかし、 ➀ 例えば、深海底掘削による地震のメカニズム解明は、プレート要因である東日本大震災的な地震に有益である。のみならず、阪神淡路大震災や奥尻島沖地震、新潟中越あるいは同中越沖地震のメカニズムとも関わる。  また、 ➁ 未来のエネルギー源とも、悪魔の温室効果ガス源とも目されるメタンハイドレードへの理解、 ➂ 地下微生物の理解と利用法の進展。生命誕生の実像の解明。 ➃ プレートテクトニクスなど、地球システムの理解亢進と全地球史・地球環境史の解明とともに、気象メカニズムの解明と予測の精度化に寄与する。 という意味で軽視すべき研究テーマではない。  個人的には丸山茂徳氏ら著「生命と地球の歴史」読破、放送大学の丸山氏の講義も無料視聴済み。あるいは、本書の著者の一人平氏著「日本列島の誕生」も既読であり、重なり合う部分も多い。  とはいえ、 ⑴ 地下流体の機能。 ⑵ 地殻上下動の季節変化に、例えば積雪が絡んでいるとの知見。 ⑶ あのバイオスフィアⅡ計画の頓挫の原因はCO₂の増大ではなく、それは周囲の壁面コンクリートがCO₂を吸収したことにある。 ⑷ 島弧が大陸形成の種であるとする説が有力だが、日本列島はまさにその島弧形成の最前線である点。 ⑸ インド亜大陸の衝突が齎したヒマラヤ造山と共に、当該地域の熱吸収を高め、結果、上昇気流を招来。それが周囲の環境に影響。  すなわち、インド亜大陸のモンスーン、雨季形成や、雲南に発する水源の形成(長江やインダス川他)のみならず、東アフリカの西風(海向きの乾燥した大気の流れ)を生み、ヒマラヤ地域の上昇気流を生み出すに至った時期に鑑みると、500万年前の人類創成に関連している可能性も示唆される。 など何とも興味深い内容である。  他方、気になるのはもかかる研究機関が独法化している点。高額な研究費用は、「ちきゅう」建造、アポロ計画に匹敵する計画との言だけでも容易に推知できる。  現代日本の、人にも研究にも金を掛けない様が想起でき、何とも…。

Posted by ブクログ

2013/02/10
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 テレビやネットの画面に映し出される緊急地震速報。2011年3月11日に起こった東日本大震災以降、日本中が改めて地震の脅威に震撼し、恐怖を抱いている。本書は、なぜ巨大地震が起こるかを地震のみならず、地球の構造や地球生命科学という新たな学問の存在、そしてまだまだ未開の地球深部の探求について述べている。私自身、文系の出であるため、出てくる言葉や表現に難しさや理解度を超える箇所が所々あったが、全体として構成や話題の流れがよく、入門書としては良かったと思う。  テーマとして、「巨大地震」「花崗岩地質地殻」「地下微生物」「地球の生命」「メタンハイドレード」「地球温暖化」「気候と人類」「大陸移動説」「海洋地底拡大説」「プレートテクトニクス」「ちきゅう」など、地球科学の最先端を説明している。  中でも、地球深部探査船「ちきゅう」の話が面白かった。深海部の下で起こっている現象を観測し、そして分析することで、地球システム科学を押し進めることができる。地球の深部を海底から掘り下げていくことで、地球の歴史を詳細に紐解くことができ、災害対策や環境の問題、資源対策、生命種の起源など様々な分野に活かされていくことができるという。そして、その中心的なプロジェクトを主導しているのは日本である。海洋国家である日本は、海への恩恵や恐怖を先祖代々体感してきた民族であり、科学技術立国を明言する国として申し分ない。毛利さんの言葉を借りれば、宇宙がアメリカなら、深海は日本、「スペースシャトル」に対して、「ちきゅう」なのである。  未来予測として、「ちきゅう」により、①巨大地震メカニズムの解明 ②メタンハイドレート生成メカニズムの解明 ③地下微生物の実態とその利用 ④海洋地殻とマントルの掘削 ⑤気候予測モデルの精緻化とその検証 ⑥地球システム変動に関する基本理解 ⑦地下利用に関する様々な方法の確立ができると予測されている。しかし、それは現在進行中であり、10年20年かかるプロジェクトである。資源の乏しい日本が、科学技術立国として世界に認められるには日本主導で行うべきプロジェクトであるし、今後の研究者の育成にも力を入れていくべきであろう。ともすると、某議員の「2番じゃダメなのですか?」と言った発言は間違いであり、その部分だけを暗に促すマスコミの報道もおかしいと言える。

Posted by ブクログ

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