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きょうというひ
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きょうというひ

荒井良二(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 BL出版
発売年月日 2005/12/20
JAN 9784776401537

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商品レビュー

3.6

35件のお客様レビュー

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2024/02/25

静かな一冊。冬の日、雪が降った次の日、そして祈りを捧げる。気持ちが静かに落ち着く。 きのうのよるにゆきがふりました しずかに しずかに ふりました きょうというひの はじまりです セーターをあんで、ローソクにひをともして、ロウソクの家を何個も作り、中にいれる。 きえない...

静かな一冊。冬の日、雪が降った次の日、そして祈りを捧げる。気持ちが静かに落ち着く。 きのうのよるにゆきがふりました しずかに しずかに ふりました きょうというひの はじまりです セーターをあんで、ローソクにひをともして、ロウソクの家を何個も作り、中にいれる。 きえないように きえないように… そらを みあげて いのります

Posted by ブクログ

2023/12/28

この作家さんの絵はいつもエネルギーが溢れんばかりの色使いですが、この絵本はとても静かな絵でした。雪で小さな家をたくさん作りその中にローソクを灯した絵から戦争の最中にいる子供たちを思いました。一刻も早く戦争が終わることを祈るばかりです。

Posted by ブクログ

2023/12/19

 クリスマス絵本特集、その12。  表紙の、光り輝く銀色に囲まれ、雪結晶の舞う中、消えずに燃え続ける、ロウソクの火には、何か人間でいう感情や表情といった、確かな存在感が見え隠れしているようで、とても印象に残る。 きのうの よる ゆきが ふりました しずかに しずかに ふりま...

 クリスマス絵本特集、その12。  表紙の、光り輝く銀色に囲まれ、雪結晶の舞う中、消えずに燃え続ける、ロウソクの火には、何か人間でいう感情や表情といった、確かな存在感が見え隠れしているようで、とても印象に残る。 きのうの よる ゆきが ふりました しずかに しずかに ふりました あさひが ゆきを てらして きょうというひの はじまりです きらきら まぶしい はじまりです あたらしい セーターを あみました きょうというひに きる ために あたらしい ぼうしと マフラーを あみました きょうというひに にあう ように ロウソクに ひを ともします しずかに あかるく きょうというひを てらします  序盤は、その女性の、新しいものたちに包まれてロウソクに火を灯す姿に、自分自身への祝福とともに、どこか静謐で厳かな雰囲気も漂わせていたのが印象的で、それはクリスマスツリーを連想させる、彼女の帽子からも感じ取れた、『きょうというひ』に懸ける思いのようであった。 そとは つめたい くうきです ゆきで ちいさな いえを つくります なかに ロウソクが はいるくらいの ちいさな いえを たくさん たくさん つくります できた いえに ロウソクを ともします ちいさな あかりが チリチリ ゆれています きえないように きえないように……    荒井良二さんの絵は、とても自由で、それは子どものイタズラ書きのようなものから、花を模した柄を編み込んだもののコラージュまでと、様々でありながら、絵全体として見ると、不思議な統一感があることに加え、どんなタッチで描いても感じられた、その素朴で温かい雰囲気の中、原初的な自然の厳しさに囲まれながら、ただ直向きに、小さな家を作り続ける彼女の後ろ姿が忘れられない。  そして、それらひとつひとつに、ロウソクの火を灯し続ける彼女の『きえないように』という、その祈りに込められた思いとは、いったい何なのだろうか?  おそらく、それは彼女自身の祈りだけではなく、それを見た人(読み手)によっても様々であり、それは、自分自身のことであったり、大切に思う人のこと、はたまた、世界各地で起こっていることに対しての祈りでもあるのだろうと思われた、そんな同じ世界に生きる全てのものに対するような、慈愛の精神を彼女の後ろ姿に感じられたからこそ、忘れられないのだろう。  祈りというものは、個人が唱えて完結するものではないことを改めて実感し、本書に於いては、その火が消えない限り、次にそれを見た人が、それに込められたものを感じ取り、また祈る。消えない限り、それは永遠に繰り返されて、その祈りの輪は、次から次へと広がっていき、やがてそれは大きな力へと変わっていくことを、荒井さんは表したかったのではないかと、私は思う。  それは本編に於いても、彼女がロウソクを灯し続ける中、既に点灯されている家に佇む人達の絵からも感じられた、人から人へと繋がっていく素晴らしさであるとともに、きっと、それを見たとき、何かハッとさせられるものを呼び起こすであろう、その火は、もしかしたら命であったり、自然環境であったりして、だからこそ、どんなに小さな火でも消えないことに意味がある。  しかし、現実にはロウソクの火はいつか燃え尽きてしまうことから、その希望には、所詮は絵空事といった儚さを窺わせるようでもあり、消えないように保ち続けるというのは、おそらく現実世界の、耐えられないような辛いことに擬えることが出来そうで、そう考えると、却って、それらの絵にも悲しみが宿ってきそうに思われる。でも燃え尽きたら、また次のそれを灯せばいいだけの話だし、その火は、自分自身の中で消えないようにすればいいといった、心の祈りでもあることを、本書の絵から感じられた時点で、もう充分なのだといった、私達自身の心構えの問題だとも思うのである。  そして、その希望も決して儚いものではないことは、本書の始まりの、どこか絶望的な暗さだった、夜の雪景色の絵と、もうひとつのそれとの明らかな空気感の違いからも分かり、何故ならば、それを生み出しているのは、どんなに小さいながらも消えずに灯し続けている、小さな祈りの結集した、大きな私達の力なのだから。

Posted by ブクログ

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