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検屍官の領分 論創海外ミステリ7
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 論創社 |
| 発売年月日 | 2005/01/20 |
| JAN | 9784846005214 |
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検屍官の領分
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商品レビュー
3.3
4件のお客様レビュー
文章そのものは極めて読みやすい。 しかし内容がわかりづらいというか、焦点をどこに当てたら良いのかがわからない、という印象を受ける作品。 冒頭で起こる殺人事件について常に焦点が当てられ、手掛かりが提示され、誰が犯人か、という作品ではなく、むしろ「これ殺人事件に何か関係あるのか?」...
文章そのものは極めて読みやすい。 しかし内容がわかりづらいというか、焦点をどこに当てたら良いのかがわからない、という印象を受ける作品。 冒頭で起こる殺人事件について常に焦点が当てられ、手掛かりが提示され、誰が犯人か、という作品ではなく、むしろ「これ殺人事件に何か関係あるのか?」という「事件の外側」の描写がずっと続く。 なんなら殺人事件についてはほったらかしで途中から盗難事件の方に描写が割かれていく。 そのため「今これ何の話?」となってしまい入り込みづらく、読んでいる最中に面白い!となる作品ではなかったように感じる。 この感覚は作家エドガー・ウォーレスの『J・G・リーダー氏の心』を読んだ時の感覚に近く、「事件全体の構図がどうなっているのかを推理する推理小説」に似ているな、と思った。
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キャンピオンが第二次大戦の特殊任務を終えて3年ぶりに帰国、ひとっ風呂浴びて出てきたらベッドに遺体が運び込まれていて…。 休暇中に厄介事に巻き込まれ、嫌々ながらも付き合う主人公の人柄がいい。派手な活躍はないけど、巻き込まれ視点で見る群像劇が面白かった。 実際に戦時中に書かれた作品...
キャンピオンが第二次大戦の特殊任務を終えて3年ぶりに帰国、ひとっ風呂浴びて出てきたらベッドに遺体が運び込まれていて…。 休暇中に厄介事に巻き込まれ、嫌々ながらも付き合う主人公の人柄がいい。派手な活躍はないけど、巻き込まれ視点で見る群像劇が面白かった。 実際に戦時中に書かれた作品。シリーズを何冊か読み進めてきて、この話では戦争で町の風景や人々の暮らしや価値観が変わっている事にとてもドキっとした。
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冒頭から死体を登場させて読者の興味を惹きつけるのと同時に、不可解な状況をいくつも連続で起こすことで話に入り込ませる技法がすばらしい。 そこから巻き起こる上流階級を舞台にしたドタバタ劇もそれなりに面白い。 そりゃクリスピンみたいな人とは比べられないけど。 中盤以降、殺人事件よりも...
冒頭から死体を登場させて読者の興味を惹きつけるのと同時に、不可解な状況をいくつも連続で起こすことで話に入り込ませる技法がすばらしい。 そこから巻き起こる上流階級を舞台にしたドタバタ劇もそれなりに面白い。 そりゃクリスピンみたいな人とは比べられないけど。 中盤以降、殺人事件よりも裏に隠れたワインの裏取引と美術品盗難事件にポイントが変わってからは一転謎解きもの。 ある人物に疑惑がかかるように仕向けられた罠を、キャンピオンと警察が一つずつ解きほぐす過程は面白い。 殺人事件とともに、戦争の裏で起こる人間の卑しさをも描いた作品としてはなかなか。 ただ、ミステリとして書かれてミステリとして読むと少々物足りないのは事実。 キャンピオンだって探偵役を担ってるわけじゃないし、明確な謎解きシーンがあるわけでもないし。 うーむ。
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