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戦争の考古学 佐原真の仕事4
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商品詳細
| 内容紹介 | 内容:武器論:石製武器の発達. かつて戦争があった. 石弾・土弾研究の近況. ヨーロッパにおける投弾研究. 城四題. 沖縄のよろいと刀. 戦争の起源:日本・世界の戦争の起源. 世界の戦争考古学. 戦争と社会:農業の開始と階級社会の形成. 大和川と淀川. 家畜・奴隷・王墓・戦争. 解説 松木武彦著 |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 岩波書店 |
| 発売年月日 | 2005/01/17 |
| JAN | 9784000271141 |
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戦争の考古学
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佐原真忌。私の敬愛する考古学者であり、2002年7月10日に訃報に接した時には、やはりという想いと信じられないという想いがぶつかり混沌とした。その前年8月、記念講演に倉敷から鳥取・米子まで駆けつけたときに、膵臓癌の手術後にも関わらず元気な声を聞けたのと同時にあまりにも痩せていて胸...
佐原真忌。私の敬愛する考古学者であり、2002年7月10日に訃報に接した時には、やはりという想いと信じられないという想いがぶつかり混沌とした。その前年8月、記念講演に倉敷から鳥取・米子まで駆けつけたときに、膵臓癌の手術後にも関わらず元気な声を聞けたのと同時にあまりにも痩せていて胸の潰れる思いをしたのをまざまざと思い出す。 この本は、氏の死後編まれた「佐原真の仕事」全6巻の一巻で、再読である。 この本の最終論文(講演)『家畜・奴隷・王墓・戦争』 (1985)でも言っているが、氏の持論が語られている。私は氏のこの言葉で「考古学を自分の最大の趣味にしよう」と決意させた。恩人である。 「人類の歴史は300万年とか400万年と言われています。300万年をかりに3メートルで表現すると、その中の2メートル99センチ、人間は武器を持たず、戦争をしなかった。最後の1センチの中の7.8ミリのところで武器を持ち、戦争をし始めた。日本の場合では、最後の3ミリぐらいのところで武器や戦争を持ったことになる」(308p) 弥生時代の始まりがまだBC五世紀ぐらいだと思われていた頃なので現在は多分少し数字は違うけど、未だこの指摘は正しいと思う。弥生時代の戦争の始まりは弥生時代中期であり、そのこと自体は大きな異論はないからである。 そして、本書にこんな記述もある。 「戦争の歴史を学ぶとき、戦争は神が創造したもうたものでは決してなく、悠久の歴史の中で、人間がごく「最近」創り出したものであることを知る。戦争は決して起こるものではない。人間が起こすのである。人間が創ったものであるからには、私たちは、戦争を捨て去ることを目標としなければならない。そのためには戦争とは何か、いつ、なぜ戦争を始めたのか、動物争いとヒトの争い・戦いとはどう違うのか、大昔の戦争と現代の戦争とは本質的に等しいのか違うのかをはじめとして、戦争にまつわるすべてのことを、学際的・国際的に学ばなければならない。いまこそ、その秋(とき)である。」(1995「ヒトはいつ戦いを始めたか」) 私の読書の大きなテーマのひとつは、ずっとこれだった。 この本に即して少し解説すると、 考古学的に何があれば戦いがあったと認めることができるか?単に殺傷痕らしき骨が見つかるだけでは、証拠不十分である。 佐原真は6つ列挙する。 1.守りの村・町・都市‥‥壕(濠)、守りの壁(防壁・城壁)、逆茂木(バリケード)などの防禦施設。平地に立地し、川や胡沼を守りに利用したもの、見通しの良い丘の上に立地し、狼煙の施設などを持つもの。 2. 人の殺傷を専用とする道具、武器の存在。 3. 殺傷のあとをのこす人骨、大量虐殺の遺体。 4. 武器をそえた墓。 5. 武力崇拝を示す祭りの道具・施設。 6. 戦い・戦士を表した造形作品。 「日本・世界の戦争の起源」(1999)という論文では、戦争を先ず定義する。 「(考古資料に基づいて認めることのできる)多数の殺傷を伴い得る集団間の武力衝突」 縄文時代に戦争はあったか。暴力的な衝突はあったかもしれない。縄文人骨5.6千体のうち10体たらずの犠牲者はいた。佐原真は戦争と見るには充分ではないと見る。 北部九州から伊勢湾沿岸までは、弥生時代、環濠集落、高地集落、矢尻の発達などで戦争に関わる考古学的事実が揃っており、戦争があったと見るべきだろうという。一方、南九州、長野、北陸、新潟、東海、南関東は、数が多くはない。戦争概念は知っていたかもしれないが、戦ったかどうかはわからないという。 中国では、7200〜6500年前の甘粛省の環濠集落等々から可能性が出てきて、5000年前龍山文化に本格的な戦争があったことには異論はない。 朝鮮半島では、3000年前以来の無文土器文化即ち稲作を基礎とする青銅器文化期に戦争が始まったと見ているらしい。 よって、私も自信をもって人に説いている。 人間の歴史で、戦争は「つい最近」創り出された。人間が創ったのだから、人間が終わらすことができる。必ず出来る。と。
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考古学の専門記述が多く、やや難解というか興味が持ちづらかったです。日本ではいつ戦争が始まったのか?佐原氏は弥生中期という考え方だそうです。確かに農耕、そして王権がなければ戦争はないでしょうし、意外と新しいのですね。旧約聖書ではアブラハムの時代から戦争があるわけで4000年前ということになりますので、全く意外です。考古学はあまり興味がない世界ですが、神戸の保久良、一王山、伯母山などの懐かしい地名が遺跡名として登場することが嬉しいです。
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