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笑う男 創元推理文庫
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笑う男 創元推理文庫

ヘニング・マンケル(著者), 柳沢由実子(訳者)

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笑う男 創元推理文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2005/09/30
JAN 9784488209056

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商品レビュー

4

24件のお客様レビュー

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2024/05/14
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※このレビューにはネタバレを含みます

ヘニング・マンケルのクルト・ヴァランダー刑事シリーズ第4段。前作「白い雌ライオン」から10年以上ぶりに読了。 前作で人を殺め、失意に暮れるまま辞職を考えるヴァランダー。その前に友人の弁護士が尋ねにくる。父が交通事故を装われて殺されたと訴る友人だが、ヴァランダーは辞職しようとしていることを告げ追い返す。数日後、その友人が射殺されたことを知りヴァランダーは。。。 圧倒的な面白さで引き込まれ、中断していた期間は最初の数ページでどこかに行ってしまった。読みやすさ、人物造形は流石のヘニング・マンケル。ヴァランダー刑事の捜査を一緒になって追っている感覚がある。 ラストが若干駆け足だった気もしたが、それを抜きにしても近代スウェーデン刑事物の元祖たる安定感があって、安心して読んでいることができる。シリーズ最終巻まで少しずつ堪能したい。

Posted by ブクログ

2023/04/09

もうミステリーじゃないですね じゃあなんなのよ?って聞かれるとだいぶ困るんですが 正直事件の方はもうほぼサイドストーリーなんじゃないかと思うほど力入ってない気がします 割とどうでもいいっていうか 今回はヴァランダー再生の旅です 警官であるということ、イコールヴァランダーにと...

もうミステリーじゃないですね じゃあなんなのよ?って聞かれるとだいぶ困るんですが 正直事件の方はもうほぼサイドストーリーなんじゃないかと思うほど力入ってない気がします 割とどうでもいいっていうか 今回はヴァランダー再生の旅です 警官であるということ、イコールヴァランダーにとって生きるということはどういうことなのかをひたすらに自分に問いかけ続けます そしてヴァランダーはデンマーク社会を映す鏡でもあるようです ひたすらに自分の内にある怖れや苦悩や喜びさまざまなものと向き合い続ける500ページでした 読み終わって思ったこと ヴァランダー頑張れ! 俺も頑張る!

Posted by ブクログ

2023/04/05

久々に<刑事ヴァランダー>シリーズを読んでみた。 濃い霧の海岸線 一人の男があてもなく彷徨う。 ひとつ前の大作「白い雌ライオン」の終盤で人を殺してしまった主人公ヴァランダーは、ひとり出口のない苦悩の中にいた。 一旦は警察を辞める決断をしたが、知人の弁護士が殺害された事件を知...

久々に<刑事ヴァランダー>シリーズを読んでみた。 濃い霧の海岸線 一人の男があてもなく彷徨う。 ひとつ前の大作「白い雌ライオン」の終盤で人を殺してしまった主人公ヴァランダーは、ひとり出口のない苦悩の中にいた。 一旦は警察を辞める決断をしたが、知人の弁護士が殺害された事件を知り突然の復帰。 そこからは、署のいつもの顔ぶれに新任の女性刑事を加えた仲間を振り回しながら、事件解決へと突進していく。 よく考えるとヴァランダーはもうムチャクチャで、周りはきっと迷惑しているだろう。 そして物語は初期2作と同様に、主にヴァランダー目線一本で時系列に進む。 この、じっくりと「主人公ヴァランダーを味わう」といった趣が、好きな人にはたまらない。 作者ヘニング・マンケルは残念ながら2015年に67歳で亡くなっており、新作はもう望めない。 翻訳者柳沢由美子氏による追悼文「無口な巨人」がWEB東京創元社マガジンで掲載されており、読むことができる。 世界に蔓延していくさまざまな問題に対して真摯に向き合っていた作者自身の姿が、不器用で孤独なヴァランダーと重なる。 このシリーズ、大切に読み進めようと思う。

Posted by ブクログ

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