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イラクの戦場で学んだこと 岩波ジュニア新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 岩波書店/ |
発売年月日 | 2005/09/21 |
JAN | 9784005005185 |
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イラクの戦場で学んだこと
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商品レビュー
4
6件のお客様レビュー
日本人の平和ボケとはよく聞く言葉ではあるが、過去の戦争の惨劇を経験した世代の大半が亡くなり、子供世代からまたその子供へと連なる記憶の糸も僅かに引っ張ったら途切れてしまいそうだ。だがそれ自体は私は悪い事では無いと思う。過去の戦争の反省が無くなれば、人はきっと過ちを繰り返すに違いない...
日本人の平和ボケとはよく聞く言葉ではあるが、過去の戦争の惨劇を経験した世代の大半が亡くなり、子供世代からまたその子供へと連なる記憶の糸も僅かに引っ張ったら途切れてしまいそうだ。だがそれ自体は私は悪い事では無いと思う。過去の戦争の反省が無くなれば、人はきっと過ちを繰り返すに違いない、歴史は繰り返されるなどよく言われる。だからいつまでも反省して二度と繰り返さないようにする、というのも解る。だが現実日本に身近な所に起こっていない戦禍を想像だけで繋いでいくにも限界がある。ある意味それくらい今の日本は戦争から遠ざかり平和を謳歌しているとも言える。果たしてそれを忘れた現在を生きる日本人が、グローバル化され密接に繋がる世界において、過去の軍国主義の様に侵略を行うとは到底思えない。逆にアメリカを除きほとんど侵略された経験がない日本人の記憶に、逆に教訓にすべき記憶も少ない。北朝鮮のミサイルが万が一我が国に襲いかかったとして、役に立つ記憶があるとは思えない。それ程までに長く平和を続ける日本人にとって、世界中で起こっている戦争の現場を知る機会は少ない。 本書は大学卒業と同時に社会人経験なくNPOの世界に飛び込み、やがてピースウィンズジャパンのメンバーとしてイラクに飛び込んでいく筆者の見た世界である。ある程度ニュース映像などで、危険らしさは伝わってくるが、筆者がいた頃はアメリカがイラクの生物兵器疑惑で空爆を仕掛けようとしていた頃の話だ。筆者は国を持たない最大民族であるクルド人をNPOメンバーとして支援する立場から、アメリカの攻撃を受ける側の世界にいる。そこには生物兵器とは無関係のイラク国民やクルド人難民が沢山いたはずである。不足する食料、患者を選別せざるを得ない医療、ちょっとの距離の移動でも襲撃という死の危険と隣り合わせの街、屋根にパラパラと落ちてくる弾丸の音。どれも日本に暮らしていれば感じることなど殆どあり得ない。 本書はその様な世界に飛び込んだ筆者が、現地を去るまでに出会った人々とのつながりの強さ、筆者自身の人間性を知ることができる。幾つかのエピソードは胸が熱くなり目頭を熱くした。 自分が平和を謳歌し、過去の戦争も経験ではなく、リアルな記憶がない中で、筆者の経験はまさに今この瞬間にも日本以外の場所で起こっている世界のリアルを教えてくれる。何か行動を起こさなくても、力になれないとしても、無関心でいる事がいちばんの罪だ、という文面が想像以上に重たく心臓あたりにのしかかってきた。
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ピースウィンズジャパンに所属していた筆者が、イラクのクルド人自治区で活動した三年間を綴った本。 現地で活動する人の仕事や生活を詳しく知る機会はあまりないので、私にとってはとても貴重な本。 特に、スタッフとして採用した現地の人が亡命していくことが結構あることにびっくりしました。 ...
ピースウィンズジャパンに所属していた筆者が、イラクのクルド人自治区で活動した三年間を綴った本。 現地で活動する人の仕事や生活を詳しく知る機会はあまりないので、私にとってはとても貴重な本。 特に、スタッフとして採用した現地の人が亡命していくことが結構あることにびっくりしました。 NGOのスタッフとして採用されるということは能力が高く、世界情勢も知っている。 紛争が終わった後は当然国を立て直していくのに必要な人材で、先頭に立って復興をしてくれるだろうと期待していた人が亡命していくのは辛いと。 能力が高くて、世界情勢を知っているからこそ、紛争に終わりが見えないと絶望して亡命をしていくんだそうです。 そんなことは全く思いつきもしなかったから、これが現実なんだ、綺麗事だけじゃ行きていけないんだと頭を殴られたような衝撃を受けました。 現地で活動されてた方の経験談はとても勉強になります。 これは岩波ジュニア新書なので、わかりやすく書かれてて読みやすく、理解しやすいです。
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読んだ感想は「NGOの仕事をがむしゃらにやった3年間」の体験記でしょうか。面白かったです。 興味を持ったのは、 ・国連本部の汚職 ・クルド人自治区へ入るには密入国 ・現地でのコーディネーターとしての仕事の難しさ ・日本の外務省、クルド自治政府、アメリカ政府等との折衝 ・...
読んだ感想は「NGOの仕事をがむしゃらにやった3年間」の体験記でしょうか。面白かったです。 興味を持ったのは、 ・国連本部の汚職 ・クルド人自治区へ入るには密入国 ・現地でのコーディネーターとしての仕事の難しさ ・日本の外務省、クルド自治政府、アメリカ政府等との折衝 ・CIA、アメリカ軍民生担当との調整 ・紛争地域で働くのは現地の人と共に汗を流していく仕事だけではない でしょうか。 NGOの仕事に対する見方が少し変わりました。 意外に良書かも。
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