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やさしくわかる楽典 クラシック音楽をもっと楽しむ!
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やさしくわかる楽典 クラシック音楽をもっと楽しむ!

青島広志(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 日本実業出版社/
発売年月日 2005/02/01
JAN 9784534038661

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やさしくわかる楽典

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商品レビュー

3.8

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2024/09/03

 楽典の入門的な内容がわかりやすく書かれた本。いくつかのコラムでは豆知識的な話が書かれているが、なぜかコラムのところだけは別の執筆者たちによって書かれている。最後の「オーケストラの総譜を読むために」というところで、オーケストラの編成や楽器の音域、実際の《運命》のスコアを読んだりす...

 楽典の入門的な内容がわかりやすく書かれた本。いくつかのコラムでは豆知識的な話が書かれているが、なぜかコラムのところだけは別の執筆者たちによって書かれている。最後の「オーケストラの総譜を読むために」というところで、オーケストラの編成や楽器の音域、実際の《運命》のスコアを読んだりする部分が、楽典の応用的な部分が扱われていることがこの本の特徴という感じがする。  あとはこの本で勉強したことのメモ。まず色んな、というか全ての調について、どんな雰囲気で具体的にはどんな曲があるか、という話が書いているが、「ピアノでは嬰ヘ長調は指を立てて弾きますが、変ト長調では指をねかせて柔らかいタッチで弾く」(p.110)とかあるらしい。へえ。あとコラムのところでいくつか役に立ったのは、「調号を見たときに即座に調性がわかる必殺技」(p.103)という部分だった(この夏「和声法」というのを勉強した時に)。あと「交響詩」には、「ポエジー(具体的な芸術の形を生み出す前の着想段階)という意味と、ポエム(音楽外の詩歌文学などの世界)というふたつの意味が込められています。リストは前者の立場で、交響詩《前奏曲》や合唱曲《四元素》で旋律群を変奏しながら『これから表現したい何か』を追い求めているのに対し、サン=サーンスは後者で(略)《死の舞踏》が有名です。」(p.131)ということで、2つ意味合いがあるというのを知った。もう1つコラムのところで、「コンサートマスターの役割」(p.157)のところでは、「指揮者が才能を欠いていた場合(!?)」も活躍するらしい。ということは、コンサートマスターさえしっかりしていれば、おれみたいな素人が振っても演奏はできるということか、という感じだった。あとは、青島先生の解説部分。「フェルマータ」の記号は、「イタリア語で停車場の意味をもつこの印は、延長記号と呼ばれますが、そこで拍が泊まるので、副次的に長くなるだけなのです。ですから、『通常の長さの2〜3倍に伸ばす』などと書いてある本は間違いです。」(p.135)というのは納得。あと音楽のレッスンを受けていて、crescendoの反対派decrescendoだと思ってたら、みんなdiminuendoって言うなあと思ってたら、decrescendoは「近ごろあまり聞かなくなりました」(p.139)だそうだ。どうしてなんだろう。  ということで、「故・羽田健太郎氏推薦!(略)青島は教養とユーモアとわかりやすさの3本柱で、たくさんの音楽書を書いた。弾く・書く・作る3拍子揃っていることが、青島の最大の強みである。」と書いてあるけど、本当にこの人は喋りも軽やかで面白いし、音楽の面白さをわかりやすく伝えられる貴重な人だとあらためて思う。(24/08)

Posted by ブクログ

2018/10/28

「楽典」というタイトルから、教科書のようなことばで記述された本を思い浮かべるかもしれませんが、本書は初歩的なことがらに絞って、著者が読者に語りかけるよう親しみやすい内容になっています。見開き2ページ単位で一つのトピックについて説明するという構成になっており、いわゆる「楽典」のテキ...

「楽典」というタイトルから、教科書のようなことばで記述された本を思い浮かべるかもしれませんが、本書は初歩的なことがらに絞って、著者が読者に語りかけるよう親しみやすい内容になっています。見開き2ページ単位で一つのトピックについて説明するという構成になっており、いわゆる「楽典」のテキストとはちがい、とっつきやすい本です。 また、楽式やオーケストラの編成についての解説も含まれています。最後の章では、著者のコメントがつけられたベートーヴェンの「運命」のスコアをじっさいに読んでみるところまで読者をみちびいてくれます。 一気に読めるので、とりあえず全体像を把握するのに適していると思います。

Posted by ブクログ

2012/10/02

書店に並んでいた楽典の本で、一番易しそうだったので買ってみました。 私は、音楽は好きですが、いわゆる音符とかは苦手で、普通のト音記号でもカタカナで階名がないと楽譜が読めない位のダメっぷりです。(威張ることではないが) 学生の頃、THE Classic Collection...

書店に並んでいた楽典の本で、一番易しそうだったので買ってみました。 私は、音楽は好きですが、いわゆる音符とかは苦手で、普通のト音記号でもカタカナで階名がないと楽譜が読めない位のダメっぷりです。(威張ることではないが) 学生の頃、THE Classic Collection http://www.deagostini.co.jp/dea/product/ccl.htm を買っていましたが、解説でも分からないことがいっぱい(笑) これを読めば分かるかなと思って買いました。が、やっぱ基礎足り無すぎの人にはちょっと難しいですね。 文章は平易だし、丁寧な解説もあり、見開き2ページで1つの主題と分かりやすいと思います。でも、ろくにピアニカも弾けない人にはそれでも敷居が高かった。。。 小・中学校の音楽の教科書と合わせて読むと良いのかもしれません。

Posted by ブクログ