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凶器の貴公子 文春文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋/ |
| 発売年月日 | 2005/08/02 |
| JAN | 9784167705084 |
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凶器の貴公子
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商品レビュー
3
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ミノタウロス神話を下…
ミノタウロス神話を下敷きに、暴力の詩人ことボストン・テランが新境地を拓く。文体を変えても、破壊と再生を描く腕に翳りなし。
文庫OFF
ボストン・テランの3作目を再読した。 「自分の未来の場所を自分で明確にできるほど強くなりたい。」と願う女性が、パートナーの死の真相を追いながら、同時に自らの人生のコントロールを他人に譲り渡すことなく独立や尊厳を手に入れるため、強く「成長」していく話。そんな風に読んだ。あらすじとは...
ボストン・テランの3作目を再読した。 「自分の未来の場所を自分で明確にできるほど強くなりたい。」と願う女性が、パートナーの死の真相を追いながら、同時に自らの人生のコントロールを他人に譲り渡すことなく独立や尊厳を手に入れるため、強く「成長」していく話。そんな風に読んだ。あらすじとは少し違うけれど、この女性が独立し尊厳を保ち強く「成長」していく物語というのは、ボストン・テランが『神は銃弾』でも『死者を侮るなかれ』でも、メインのテーマ、ストーリーではないにしても、常に物語ってきたことだ。そしてその物語には彼女たちが目標に(反面教師的でも)手本にする女性が登場する。『死者を侮るなかれ』から引いてくれば、これらは「ひとりはもうすでにクウィーンで、ひとりはもうすぐクウィーンになる。それだけ長く生きられれば。」という物語でもあるのだ。そしてその彼女たちの物語は『音もなく少女は』で完璧に近い美しい形で完成し、ボストン・テランの初期も完結するのだった。などと考えるとしっくりくる、とわたしは思っているのだけれど。 『音もなく少女は』では、あの比喩を多用し過剰に詩的な文体も一旦の頂点を迎える。ひとつの言葉から結論迄の間にギリギリまで比喩を挟む、あるいは、情景に様々な見立てのベールをかけることでイメージを浮き上がらせる。そこにあるのは小説としては異端のグルーヴとフローで、それは文章で表現される詩よりも、むしろラップ・ミュージックのリリックに近い。というのは、あるラッパーのEPが『音もなく少女は』のサウンドトラックとして制作が始められた、という事実でも証明されているのではないか。多分されている。 などということを無人の公園のベンチに腰掛けながら、文庫本を手に考えていた。満足のため息をついて、少しニヤついて曇り空を見上げたときのわたしは、多分なかなかに怪しかった。早くもう少し暖かくならないですかね。
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ボストン・テランの3作目で、これで邦訳された著書はすべて読んだことになる。なるのだが……。うーん、遡って読めば読むほどつまらなくなっていくのはなぜだ? 本書は前2作までの暴力や過激な描写は影を潜め淡々と進む。だからといってストーリーまで淡々としなくてもいいんじゃない? 本文550...
ボストン・テランの3作目で、これで邦訳された著書はすべて読んだことになる。なるのだが……。うーん、遡って読めば読むほどつまらなくなっていくのはなぜだ? 本書は前2作までの暴力や過激な描写は影を潜め淡々と進む。だからといってストーリーまで淡々としなくてもいいんじゃない? 本文550ページも使って語られたのが結局なんだったのか、よくわからなかった。登場人物もやたら多い割には薄っぺらで、誰も印象に残らない。 毎年のように新刊を上梓しているようだが、もう日本語で読むことはできないのかもしれない。
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