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宗教と生命倫理 叢書 倫理学のフロンティア16
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ナカニシヤ出版 |
発売年月日 | 2005/05/30 |
JAN | 9784888489539 |
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宗教と生命倫理
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商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
中田考氏も論考著者として名を連ねている。氏の文章を初めて読んだが、イスラーム研究者界隈の評価に違わずたしかに文章が上手い。そして、西洋文明に対する筆致はかなり辛辣で、読んでいて「草が生える」こと間違いなし。 イスラーム世界は植民地化によって、西洋近代の医療、教育、文化諸々のシステムの導入を強要され、元来のイスラーム的システムを破壊されつくされた(しかも貧困、発展途上の状態)。かくなる恨みつらみが前口上として数ページにわたって述べられている。 “西洋医学の浸透は…即ち西洋医学のみに選択的に、国民から取り上げた税金から補助金を注ぎ込み人間の身体(死体、生体を問わず)を切り刻み、(毒)薬を処方する特権を与える(この特権を持たない者が行えば犯罪者として処罰される)ことにより成立した。”(p.152) このような「文化植民地状況」で、かつ絶対的貧困が10億人を超えるイスラーム世界では、臓器移植や脳死、産児制限、性転換などのいわゆる生命倫理などという高尚な医学的問題を論じる状況ですらないと喝破する。
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