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戦争の論理 日露戦争から太平洋戦争まで
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 勁草書房 |
発売年月日 | 2005/06/10 |
JAN | 9784326248353 |
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戦争の論理
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商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
日露戦争から太平洋戦争終結直後の期間、政治的なパラダイム転換を来した一要因である「戦争」「戦争の準備」に関する言説・政治指導者の方向性を丁寧に読み解く書。また、短いものの十章「政治史を多角的に見る」が有益な史的視点を与えてくれる。2005年刊行。著者は東京大学大学院人文社会系研究科助教授。
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本書は「日露戦争から太平洋戦争」までの「戦争の論理」を詳細に考察することを目指したものである。 本書の「はじめに」を読むと、「床屋談義レベル」の歴史問答ではなく、歴史小説や歴史評論によく見られる安易な軍部批判を超えた緻密な考察を目指したことはわかるが、本書を読み終わって、その...
本書は「日露戦争から太平洋戦争」までの「戦争の論理」を詳細に考察することを目指したものである。 本書の「はじめに」を読むと、「床屋談義レベル」の歴史問答ではなく、歴史小説や歴史評論によく見られる安易な軍部批判を超えた緻密な考察を目指したことはわかるが、本書を読み終わって、その目的が成功しているようには思えなかった。 昭和戦前期から太平洋戦争に至る中での「軍の論理」や「田中義一と在郷軍人会」が目指した政治システム、「日露戦争」直前の日本の国内動向等の詳細な考察は、それなりに一般に語られている雰囲気とはだいぶ違っていたことが、本書でわかる。 しかし、それが歴史的にどのような意味と位置を持つのかがよくわからないと感じた。 歴史を見るには、よく「鳥の眼と蟻の眼」があると言われる。本書は、「蟻の眼」の本なのだろう。本書の「田中義一の政治活動」や、「日露戦争」直前の国内動向、「ロンドン軍縮条約問題」当時の「宮中グループの政治力」など、それ自体興味を引く調査・考察はあるが、歴史の大きな流れを指摘した上での考察ではないように思える。 本書は、歴史の考察としては「生煮え」なのではないだろうか。残念な本であると感じた。
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5 おわりに これまで、第一次世界大戦期における日本側の対外的危機意識は、大戦終了後のパリ講和会議で展開された各国の活発な外交に適応できなかった日本外交に対する国民の絶望という点で捉えられてきた。しかし、パリ講和会議において醸成された日本側の対外的危機意識は、単に新外交や...
5 おわりに これまで、第一次世界大戦期における日本側の対外的危機意識は、大戦終了後のパリ講和会議で展開された各国の活発な外交に適応できなかった日本外交に対する国民の絶望という点で捉えられてきた。しかし、パリ講和会議において醸成された日本側の対外的危機意識は、単に新外交や宣伝 情報戦に適応できなかった日本全権掃の間抜けな行動を憤慨するといった、表層の怒りによって出 てきたわけではなかった。日本側の不満は、開戦以来五年の長きにわたって蓄積されてきたもので あり、国家の主権や人種の尊厳にかかわる原理的な問題として捉えられていたのであった。国家主 権という、根本的な部分で、日本がいまだ西欧列強からの圧迫を受けているのかもしれないと考え ることは、日本のアジアにおける安定的な支配を脅かすものと捉えられた。 ?開戦当初における中立中国と中立アメリカの良好な協調ぶりへの困惑、?同盟国イギリスと、 太平洋の対岸にあるアメリカが、日本の参戦時に加えた戦域制限などに対する原理的な怒り、?勝 敗が決することなく世界戦争が終わり、その後には中国を舞台とする経済戦が始まるとの暗い予想、 ?パリ講和会議の山東問題において日本の法理上の解釈が通用しなかったこと、?アメリカ上院に おけるウィルソン攻撃の材料として山東問題が使われたことに対する失望と困惑。筆者はこうした、 日本側に生まれた、根の深い対外的危機意識が、日本において広い国家改造要求を生み出したと考えている。このような対外的危機意識は、アジア諸国に対して日本を盟主とした結集を訴えるもの ではなかったので、これまで必ずしも十分に分析されてこなかった。しかし、英米との平和的な関 係が築かれていたかに見える第一次世界大戦前後において、国家改造要求を伴う対外的危機意識が 醸成されていたことの意味は大きい。アジア主義の一つの重要な潮流が、この時期にたしかに生ま れていたのである。
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