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奇偶 講談社ノベルス
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奇偶 講談社ノベルス

山口雅也(著者)

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奇偶 講談社ノベルス

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 2005/09/05
JAN 9784061824485

奇偶

¥220

商品レビュー

3

6件のお客様レビュー

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2015/10/10

『実際は、いかに論理性を重視して書いていても、推理小説から偶然をまったく排除することはできないよ。 人工的な虚構とはいえども、君が言うところの《偶然の海》である現実を反映している以上、この世界の基本的な構成要素を排除することはできない。』 偶然についてよく考えられた作品。 『...

『実際は、いかに論理性を重視して書いていても、推理小説から偶然をまったく排除することはできないよ。 人工的な虚構とはいえども、君が言うところの《偶然の海》である現実を反映している以上、この世界の基本的な構成要素を排除することはできない。』 偶然についてよく考えられた作品。 『ドグラ・マグラ』『匣の中の失楽』『匣の中』あたりを彷彿させるような奇書。 しかしながら、四大奇書の次を狙ってるような作品だったな。

Posted by ブクログ

2013/01/01

 ようやく読み終えました。  なんと言って良いのやら。アンチでメタ。確かに帯にある通り「《黒い水脈》=四大奇書に連なる第五の奇書」だと思う。そのうち五大奇書とか言われるようになるのかしら。  ただ、一読した限り他の奇書に比べ複雑さはないと思う。取り扱ってるテーマが分かりやすかった...

 ようやく読み終えました。  なんと言って良いのやら。アンチでメタ。確かに帯にある通り「《黒い水脈》=四大奇書に連なる第五の奇書」だと思う。そのうち五大奇書とか言われるようになるのかしら。  ただ、一読した限り他の奇書に比べ複雑さはないと思う。取り扱ってるテーマが分かりやすかったのか。  「偶然」と「易」、「骰子」が主なキィワード。偶然性に関する話で様々なジャンルの学問が取り入れられている。哲学、心理学、物理学、数学などなど。向こう五年は名前を見たくないと思っていた学者の名前も登場してて、ちょっと微妙(笑) そりゃしょうがないわ、量子力学で存在の不確定性について話し始めたら、当然不完全性定理まで話は及ぶ。久しぶりに「シュレーディンガーの猫」とか神の存在論の議論が読めて面白かった。でも、ミステリ作家って好きだよね、こういうネタ。  結局どこまでが現実なのか、全部虚構なのか一切分からない辺りが「奇書」の流れを汲んでるよなぁ。  ラスト付近での「システムがビジー状態になっています」というページは一体なにを意味しているのか。(意味を求めちゃ駄目なんだっけ? 人間は意味とか目的とかを求めないと生きていけない、生きるということ自体が意味を求める行為である。ただし、求める意味が必ず手に入るとは限らない、と。)『奇偶』という書物それ自体を「強制終了して再起動」させているのか、それとも主人公だけをそうしているのか。うん、前者の方が面白いな。  主人公、眼疾を患った作家なのだけれど、前半、うじうじうじうじ悩みすぎ。読んでて腹が立ちました。短気なのです。  ところで「堂廻目眩」で「ドグラマグラ」と読むのは本当ですか。「脳髄の地獄に陥る」という意味らしいですが、それ、夢野久作の造語ではなかったんですか? 05.10.18

Posted by ブクログ

2010/10/18

やりすぎでしょう;ともらしてしまうほど突っ走った内容でした。というか一回読んだくらいでは理解しきれない。偶然と確率の蘊蓄満載の作品でした。面白い…と感じたと思います。

Posted by ブクログ

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