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世界でたったひとりの子
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 竹書房/竹書房 |
発売年月日 | 2005/12/29 |
JAN | 9784812425022 |
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世界でたったひとりの子
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商品レビュー
3.9
31件のお客様レビュー
2024.11.13市立図書館 → 文庫版を古書にて入手 少し前にツイッターのTLにおもしろいという話が流れてきて、メモ帳に控えておいてそのうち読みたいと思っていたら、図書館の本棚にあったのでさっそく借りてきた。原題は"THE HUNTED"。 初アレックス...
2024.11.13市立図書館 → 文庫版を古書にて入手 少し前にツイッターのTLにおもしろいという話が流れてきて、メモ帳に控えておいてそのうち読みたいと思っていたら、図書館の本棚にあったのでさっそく借りてきた。原題は"THE HUNTED"。 初アレックス・シアラー(イギリスでは児童書・YAジャンルと言われているらしく翻訳も金原瑞人だけど、図書館では一般書の本棚にあった)はひとことでくくるならディストピアSFといえばいいのか、老化防止の薬が開発されたが、それと引き換えのように生殖能力を奪うウイルスが現れ、家族や子どもをつくれるのはそのウイルスへの免疫を持つごく限られた人の特権のようになり、そして成長を完全に止めてしまえるPP(ピーター・パン)インプラントという施術も違法ながら存在する世界。そこに生きる少年タリンが主人公。最初の数ページであっというまに物語の世界に引き込まれる。 読み終えてみると、ディストピアを舞台にしたすごいホラー小説だった。追い詰められていく主人公の心理描写がていねいなので、タリンといっしょになって恐怖や絶望、そして喪失感を味わいながら読んだ。SFの顔をしているけれど、人が簡単に老いたり死んだりしなくなり、引き換えのように子どもが生まれなくなるってゆっくりとだけどたしかに現在進行形なので、ほんとにいろいろ考えさせられた。 完全に安心できるハッピーエンドとは言えないものの、最後まで希望を追い求める主人公の姿に共感させるという点で児童書としてもすぐれている一方で、大人が読んでもまたいろいろな味わい方があっていいと思う。 これはたしかに忘れがたい一冊だ。シアラーの他の作品も読んでみたくなった。 星新一&清水義範から辻村深月や坂木司に進んだ次女(保育学生)もたぶんおもしろく読めるだろうと思うので、文庫版ででも手に入れたい。
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初シアラー 世評の高い作品ですが、ひょっとしたらシアラーさんとは相性が悪いのかもしれません。悪くは無いのだけど、ダラダラと無駄に長い感じがします。 近未来。不老処置ができるようになり、代わりに子供がほとんど生れなくなった世界を背景にした作品です。 本物の男の子であるタリンと、タリ...
初シアラー 世評の高い作品ですが、ひょっとしたらシアラーさんとは相性が悪いのかもしれません。悪くは無いのだけど、ダラダラと無駄に長い感じがします。 近未来。不老処置ができるようになり、代わりに子供がほとんど生れなくなった世界を背景にした作品です。 本物の男の子であるタリンと、タリンを賭けの賞品として入手した保護者のディート。二人はモーテルを渡り歩きながら、金持ちにタリンを時間貸しして暮らしています。おそらく著者はそんな世界の中で葛藤する少年を描こうとしたのでしょうが、どうしても「世界」そのものの方に目が向いてしまうのです。もう少し、この世界を多面的に~例えば長寿の末に死に向かう人の回想、若くして不老処置に向かう人の思い、処置しなかった人の思いなど~描けば、もっと面白くなった様に思うのです。
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アレックス・シアラーこういうのも書くのね。子供たちが不憫でならない。物語は淡々と進んでいくが、所々哀しみを帯びていた気がする。後味はあまりいいものではないが、胸に迫る何かがあった。
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