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天涯の船(上) 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社/ |
発売年月日 | 2005/12/22 |
JAN | 9784101296159 |
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天涯の船(上)
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天涯の船(上)
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商品レビュー
4.2
13件のお客様レビュー
東京国立博物館を訪れると松方コレクションに出合える。彼の家族は,なぜ、これほどまでに高価な散在をしてまでも美術品を集めまくったかは理解できていない。 この小説は光次郎こと松方正義とみさおことクーデンホーフ伯爵夫人の秘められたロマンを前面に打ち出したロマンス大河小説として完成され...
東京国立博物館を訪れると松方コレクションに出合える。彼の家族は,なぜ、これほどまでに高価な散在をしてまでも美術品を集めまくったかは理解できていない。 この小説は光次郎こと松方正義とみさおことクーデンホーフ伯爵夫人の秘められたロマンを前面に打ち出したロマンス大河小説として完成されている。 大河ドラマでも紹介された一部の内容を遥かに超え、日本、欧州を股に掛けた壮大なスケールは真に、浪漫の世界。 松方に関しては資料も多いがみさおのモデルに関して筆者は資料を駆使して想像の世界を飛翔した様だ。 日本は言うに及ばず、当時の米英仏独にも女性の身辺路を記した記録が無く、腕の見せどころだったと感じる。 上巻でのみさおはまだ、初々しさが残る未完の女性・・屋や、不安げな趣すらある。 筆者の住まいは加古川・・当時は鈴木商店が圧倒的な財力を誇っていた・・世界大恐慌まで。 その一部が神戸製鋼。酒井商店の娘の代理として欧州へ渡った12歳の子が見た世界の背後にいる感覚で読む時間は楽しめる。
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明治、大正を異国で生き抜いた女性の大河小説。 川崎製鉄の創立時の川崎造船所や双日の源流の鈴木商店などが活躍する世界で桜賀(松方)と身代わりとして数奇な人生を送るミサオのラブストーリー。 上巻はアメリカへ渡る船上、そして波瀾万丈なアメリカ生活と非常に面白かったのだが、下巻ではミサ...
明治、大正を異国で生き抜いた女性の大河小説。 川崎製鉄の創立時の川崎造船所や双日の源流の鈴木商店などが活躍する世界で桜賀(松方)と身代わりとして数奇な人生を送るミサオのラブストーリー。 上巻はアメリカへ渡る船上、そして波瀾万丈なアメリカ生活と非常に面白かったのだが、下巻ではミサオの揺れ動く心の内の描写に終始する。そのためドラマチックな出来事かあまたあったのにもかかわらず、さらっと流していて残念だった。ここら辺を描いていたら、さながら日本版「風と共に去りぬ」になっていたのではないかな。
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評価は5. 内容(BOOKデーターベース) 日本が近代化への道を急いでいた明治17年。下働きの少女ミサオは、米国への留学船で、姫君の身代わりに仕立てられていた。船酔いと折檻まがいのしつけの日々。が、ある夜ミサオは、運命の人・光次郎に出会う。上陸後、美しく成長したミサオは、青年光次郎と再会するが、皮肉にもオーストリアの子爵家の血を引くマックスに求婚され、二度と日本に戻らぬ決意で欧州へ嫁いで行く。
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