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顔のない女(下) 講談社文庫
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顔のない女(下) 講談社文庫

マーティナ・コール(著者), 小津薫(訳者)

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顔のない女(下) 講談社文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 講談社/
発売年月日 2004/05/15
JAN 9784062747646

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2021/01/11
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※このレビューにはネタバレを含みます

上巻を 少し嫌悪感を感じながら読んだので、時間がかかってしまった。 15歳の可愛い素敵な女の子が、麻薬に取りつかれ、15歳で、子供を宿し、17歳にも、男の子を出産する。 そのこと自体 衝撃的であるのに、その後も麻薬で、売春をし、酩酊で意識のないまま2人を殺人してしまい、長い間、懲役で、過ごす事が、描かれていて、余りに、残酷的な人生である事に、読んでいても、その課程もそして、その母親の感情が、理解しがたい。 懲役を終えた主人公のマリーが、普通の社会に戻るには、相当の覚悟がいるにも関わらず、子供に愛着を持ち、会いたいという気持ちが、私を下巻迄引き込んでしまった。 下巻は、父親である男の残忍さと自分の娘との近親相姦。 そして、その娘を麻薬中毒にして、自分の言いなりになるように仕向ける暴力さ。 主人公のマリーが、出所によって、被る被害は、自分だけでなく、家の焼失、母親の重度の火傷。 復讐が、復讐を呼ぶ惨たらしさ。 マリーの娘 ティファニーが、麻薬によって悲惨な運命をたどり、父親の暴力などで、死に至る。 この本は、麻薬の怖さ、暴力、売春、そして、家族の愛の確執、嫉妬、偏見、低所得者、移民などの複雑な社会を描いている。 目をそらせていけないと、思いつつも、余りにも、残酷なシーンばかりの描写が、多い。 最後に、やっと、マリーの冤罪もはれて、そして、父親のしたことも無罪になり、愛情のある家庭に戻りつつ、墓参りのシーンも、少し安心できる最後であった。 このコロナ禍でなければ、本箱に置きっぱなしになっていた本かもしれない。

Posted by ブクログ

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