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大英帝国衰亡史 PHP文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | PHP研究所/ |
| 発売年月日 | 2004/04/03 |
| JAN | 9784569578958 |

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大英帝国衰亡史
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商品レビュー
4.4
7件のお客様レビュー
前近代(1700年代)の産業革命から始まるイギリスの繁栄が、 二度の大戦を経て衰退し、覇権をアメリカに譲るまでの歴史を解説したもの
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
[落日と矜持と]「二百年の興隆、二百年の衰退」の後,歴史の一ページに刻まれることとなった大英帝国。類稀なる外交力と威厳で他の追随を寄せ付けなかったこの帝国がなぜ衰退したのかを,歴史の大きな流れの中で示した作品です。著者は,本書で第51回毎日出版文化賞と第6回山本七平賞を受賞した中西輝政。 大きな物語としての大英帝国が人物譚を中心として描かれており,歴史を学ぶことの面白さを存分に味わうことのできる一作。衰亡という着眼点だけではなく,その着眼点を掘り下げていく中西氏の筆が,冴えに冴えているのを感じた読書体験でした。 〜ほんとうに「時代が変わるとき」、それは人びとの心を劇的に変化させるがゆえに、瞬時にして次の時代の大半をかたちづくるようなところがある。〜 執筆からしばらく年月が経っていますが古さがまったくない☆5つ
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イギリスを中心とする文明史の研究者である著者が、大英帝国の興亡を描いた本です。 著者は、大英帝国の衰亡の歴史を、アメリカ独立戦争、ボーア戦争、スエズ戦争の三つを画期として論じています。その際、単なる歴史的な事実を追うのではなく、誰が国の進むべき道を示し、それを国民がどのように受...
イギリスを中心とする文明史の研究者である著者が、大英帝国の興亡を描いた本です。 著者は、大英帝国の衰亡の歴史を、アメリカ独立戦争、ボーア戦争、スエズ戦争の三つを画期として論じています。その際、単なる歴史的な事実を追うのではなく、誰が国の進むべき道を示し、それを国民がどのように受け入れたのかということに焦点を当てることで、文明の衰亡の精神史的なエポックを描き出そうとしているように思います。 たとえば、ボーア戦争に関しては、ヴィクトリア時代の精神史的な気風が失われ、「抑制のない感情の単線的な高ぶりに身をまかせる、精神的な放埓さがあった」という指摘がおこなわれ、そのことが「邪悪で貪欲なイギリス帝国主義」という汚名を、国内にも国外にも広げる結果となったことが、イギリスの衰退を示していると論じられます。 また、第一次世界大戦からスエズ戦争での失敗に至るまでのイギリス外交史において、勃興するアメリカニズムへの対応を誤り、覇権挑戦国であるドイツへの包囲を強めていく中で、悪循環のプロセスへと入り込んでいったことに触れられ、そこにはパクス・ブリタニカの特徴の一つであった、柔軟さと脅威を使い分ける「宥和の伝統」を逸脱するという過ちが見られるという指摘がなされています。 少しうろ覚えなのですが、著者がどこかで、イギリス留学時代、指導教授に国際関係論を勉強したいと言ったところ、国際関係論などという学問は存在しない、あるのは外交史だけだ、という内容のことを言われたという発言をしていた記憶があります。本書では、大英帝国の各時代を代表する指導者たちが、どのような外交政策をおこなってきたのかを説明するとともに、その歴史を通じて垣間見ることのできる文明史的なストーリーを読み取ろうとする意図をうかがうことができます。著者が留学時に開眼することになった外交史という学問が、単なる瑣末な事実を収集するだけの営みではなく、人間のたどった壮大なドラマを理解することにつながっていたのではないかと考えさせられました。
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