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「みんな」のバカ! 無責任になる構造 光文社新書
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 光文社/ |
発売年月日 | 2004/06/16 |
JAN | 9784334032524 |
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「みんな」のバカ!
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商品レビュー
3.6
9件のお客様レビュー
「赤信号みんなで渡れば怖くない」という「みんな」の中に紛れ込んだ「わたし」の心理について分析。 改めて考えてみると、「赤信号はみんなで渡れば本当に怖くないのか?」いやいや、いざ事故が起きた場合、最後尾の1人、”特別な1人”が犠牲になってしまう。そのとき「わたし」は、「私のせいでは...
「赤信号みんなで渡れば怖くない」という「みんな」の中に紛れ込んだ「わたし」の心理について分析。 改めて考えてみると、「赤信号はみんなで渡れば本当に怖くないのか?」いやいや、いざ事故が起きた場合、最後尾の1人、”特別な1人”が犠牲になってしまう。そのとき「わたし」は、「私のせいではない」と責任を回避してしまう。 筆者は、これを非倫理=言い訳とし、日本企業の悪しき体質に言及をしている。「みんなの責任」をどうするべきか、考えさせられる一冊だ。
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タイトルが変だから読み控えていたけど、読んでみたら面白かった。 タイトルからして世の中の「みんな」に不満をぶつけて「こいつらほんとバカだよな(笑)」等感じなのかと思ってたけど、仲正昌樹なので当たり前だけど、そういう内容でなかった。 まず「みんな」って誰? という定義から入って、...
タイトルが変だから読み控えていたけど、読んでみたら面白かった。 タイトルからして世の中の「みんな」に不満をぶつけて「こいつらほんとバカだよな(笑)」等感じなのかと思ってたけど、仲正昌樹なので当たり前だけど、そういう内容でなかった。 まず「みんな」って誰? という定義から入って、「赤信号」や例をもとにして、日本における「みんな」とは誰かを説明しつつ、西欧思想史における「みんな問題」(全体主義など)を説明。「みんなの責任」とか、その中での主体のあり方(ない方)など、みんなみんなで一冊。監獄の誕生。 「責任とは応答すること」で、「みんなが」とか「みんなやってるのに」という応答から「主体意識の解体」を読み取るなど、保身が危うくなると「みんな」とうキーワードを使うのはなぜか、とか、ほんと面白かった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「みんな」という非常に馴染み深いが、何だかよくわからない概念に対して、鋭く迫って分析している著者の議論の進め方はお見事という他ないだろう。 没個性的になるのを嫌がって他人と自分を差別化したがり、そのために奮闘すればするほど没個性的になっていくというアイロニカルな逆説を著者は「客観的」に指摘しているようだ。 しかし、著者に言わせれば、他者を対象化しながら検証している自分自身でさえも、実は「みんな」の呪縛からは逃れられずに「わたし」と「みんな」の間を行き来して、袋小路に陥っているらしい。 「みんな」という存在に私達は否応なしに関わらざるを得ないようだ。
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