全論・諸葛孔明

渡辺精一(著者)

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2004/06/14
• JAN: 9784062118972

商品レビュー

2019/03/17

孔明に対する評論や、孔明が登場する詩を紹介する章が特に興味深く面白かったです。中国の長い歴史の中で行われてきた孔明に対する議論や、日本における孔明像を垣間見ることができました。

2010/09/08

孔明について書かれた評論が面白い。

孔明と同時代に生きた人物からは、その才能と義を称えられる文書が多いが、それ以降では賛否両論分かれる。

孔明が蜀を拠点に選んだ時点で、間違っていたという物や、孔明が４次北伐以降も生き続けていればあと３～５年で魏を倒せたという物がある。司馬慰と孔明を比較する文では、何れも孔明に軍配をあげている。

険しい地形によって守られた蜀は、一つの国として守り、繁栄させていくには適していたかに思われるが、そこを拠点にして天下統一を目指すには不適に思える。劉備が国を構えて、呉と力を並べ、魏を睨むにはやはりそこしかなかったのかもしれない。４度も北伐をしかけながらも達成できず逝ってしまったのは、単に「天命」ではなく、やはり孔明にはその力がなかったということかもしれない。

2008/01/17

後半の同時代及び後世の諸葛亮への評価が面白かった。
やっぱり蜀を獲ったのは不義と批難されてたりするのね（笑）