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ヒューマン・ステイン
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 集英社 |
発売年月日 | 2004/04/30 |
JAN | 9784087733952 |
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ヒューマン・ステイン
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商品レビュー
3.3
4件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
クリントン大統領のセックススキャンダルで、善人ぶりたい情熱に沸き返るアメリカ。 ユダヤ人学部長はとるに足らない発言を糾弾され、人種差別により地位を追われます。しかし、彼は大学の女性用務員と関係を持ち、社会に背を向けながらも新たな自由に目覚めます。そして、教授には人種差別などするはずのない秘密があるのでした。 人間を脱理想化しその物質性に気づかせる"人間の穢れ"、セックス、人種、戦争…。主人公の見た夢、ホワイトハウスを覆う旗に記された言葉、「ここに住んでいるのは人間という動物です」がこの物語を象徴しているようです。 私たちは自らの動物性をわすれ、すぐに幼稚な希望に囚われてしまうようですが、その希望はまた"人間の穢れ"に裏切られる宿命にあるようです。
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71歳のユダヤ系アメリカ人コールマン・シルク。輝かしい経歴を誇る古典学の教授である。そんな彼が黒人学生に対して人種差別発言を行ったと非難され、大学を追われることに。巨匠フィリップ・ロスが一人の男の運命に20世紀アメリカの苦悩と悲劇を重ねて放った問題作。ペン/フォークナー賞受賞。
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映画『白いカラス』を観て感銘を受け購入し、 やっと読んだ一冊。 * 人種差別 性的虐待 ベトナム戦争後の心的外傷後ストレス障害 女性の社会進出 アカデミズムの陰に潜む傲慢と怠惰 エンターテイメント化していく政治 これらのアメリカが抱える根深い問題を辛辣に描...
映画『白いカラス』を観て感銘を受け購入し、 やっと読んだ一冊。 * 人種差別 性的虐待 ベトナム戦争後の心的外傷後ストレス障害 女性の社会進出 アカデミズムの陰に潜む傲慢と怠惰 エンターテイメント化していく政治 これらのアメリカが抱える根深い問題を辛辣に描きながら、 各々の人物を深く掘り下げつつ、 全体を一貫性ある物語に仕立てる筆力に感服。 何をもから自由に、 己が、己であることを受け入れ、謳歌し、 世界へと表明したいだけのことなのに、 それをどこまでも阻害し続ける、 ヒューマンステイン=人間の穢れ。 真の意味で自由になることなどないのかもしれぬが、 それを願い、夢見て、 実行しようとし、 そのために自ら編み出し選び取った手段が、 実はいつまでも己を苦しませ続ける事実となった人々の、 絶え間ない連なり、その葛藤。 * 原作を読んでからでは、 映画は本当に表面的な部分しか伝えていないということがわかる。 映画自体は、素晴らしい仕上がりだし、 これからも好きな1作だが、 是非に原作を読んで欲しい。 そして、 読解できるのならば、 私は是非原著を読みたい。 (まぁ、これは訳本を読む時にいつも思うことだが)
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