- 中古
- 書籍
- 書籍
翼をひろげて
定価 ¥1,540
110円 定価より1,430円(92%)おトク
獲得ポイント1P
在庫なし
発送時期 1~5日以内に発送
商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 求龍堂/ |
発売年月日 | 2004/04/11 |
JAN | 9784763004147 |
- 書籍
- 書籍
翼をひろげて
商品が入荷した店舗:0店
店頭で購入可能な商品の入荷情報となります
ご来店の際には売り切れの場合もございます
お客様宅への発送や電話でのお取り置き・お取り寄せは行っておりません
翼をひろげて
¥110
在庫なし
商品レビュー
4
1件のお客様レビュー
優しさに癒される本。スズメやカラスからインコに梟まで15羽の鳥たちを大切に飼っていたカルトゥシュケ氏。でも鳥たちはどんなに愛情を注いでもだんだんと元気をなくし歌うことを忘れてしまう。鳥たちの病気は「うつ病」自由を求める鳥たちをカルトゥシュケ氏はそれぞれが一番住みやすそうな場所に放...
優しさに癒される本。スズメやカラスからインコに梟まで15羽の鳥たちを大切に飼っていたカルトゥシュケ氏。でも鳥たちはどんなに愛情を注いでもだんだんと元気をなくし歌うことを忘れてしまう。鳥たちの病気は「うつ病」自由を求める鳥たちをカルトゥシュケ氏はそれぞれが一番住みやすそうな場所に放してあげる。そうして鳥たちが去った部屋で今度はカルトゥシュケ氏が病気になってしまう。「鳥たちを放してやるしかないわね」というシェルツ婦人に氏はこういう。「彼らはみんなわたしのところで快適に暮らしているんだ。・・・ここは牢屋なんかじゃない」「鳥たちのうち何羽かは自分からここに来たんだ」わかっているのに、鳥たちを愛していればこそ本当に鳥たちが何を望んでいるかを。もうこの時点で、カルトゥシュケ氏の病気は始まっているのかもしれない。現実を受け入れようとしてできないこと、自分自身をも欺こうとしていること。そして鳥たちが去ったことで受け入れなければならない現実と向き合うしかなくなってしまう。カルトゥシュケ氏の周りには優しい人たちがいる。一緒に悩んでくれ手助けしてくれるアントンとシェルツ婦人。意地悪に見えるシュメルツェルさんだって、本当はカルトゥシュケ氏が何を考えているか打ち明けてほしかったのかもしれない。最もこちらはアントンたちとは違って面倒そうだなと思ったらさっさと手を引いてしまうだろうけれど。アントンの「いきづまったときは、何も考えないでいれば自然といい考えが浮かんでくる」という助言に静かに目をつぶるカルトゥシュケ氏。そして鳥たちのように自分を解放し飛び立っていく。疲れた大人を癒してくれる優しさのある本だった。
Posted by